麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第2土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」「佳田翡翠講師について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

こんにちは。

「吟行が中止になって久しい」
「早く吟行がしたい」
「みんなで集まって句会がしたい」
ついでに
「句会の後に皆で乾杯したい!!」

そんな声をよく聞く
今日この頃です。
麻布俳句教室でも
吟行および句会をしなくなって
もう半年が過ぎました。

さて、昨日、麻布俳句教室では
「新人吟行句会」を開催しました。
今日は、その句会レポートです。

7月に新しくお二人の方が
入会されました。
お一人は、美奈子さん。
もうお一人は、哲郎さんです。

しかし、あいにく、
コロナ禍の影響で
句会が中止になり
お二人とは句会はおろか、
お目にかかることもできませんでした。

そして、ついに昨日、
やっとやっと
初吟行と初句会が
開催されました。
お二人とも初吟行&初句会
だったそうです。

麻布俳句教室では、
初めての吟行と句会は
六本木ヒルズの毛利庭園が
定番です。
六本木ヒルズ

10時に毛利庭園の
大楠の下に集合。
早速、吟行のスタートです。
吟行1

最初は皆で池の周りを
1周します。

幸いにも雨は降っておらず、
いろいろな季語を
翡翠先生に教えていただきながら
一回り。
IMG_2660

お二人を歓迎するかのように
青鷺が一羽、舞い降りてきました。

そして、ランチの後、
西麻布のいきいきプラザへ。
13時から句会のスタートです。
吟行と句会には
佳織さんと香深も参加し、
5人での句会です。

2時の締め切りには
全員たっぷり余裕をもって提出。
すごい。
初句会とは思えないと、
感心しました。
句会1


秋水の流るる先の心字池
翡翠

こほろぎのかすかな声に振り向きぬ
美奈子

こほろぎに竃三和土の柔かき
哲郎

離れればまた鳴き初むる昼の虫
佳織


六本木ヒルズの晴間蚯蚓鳴く
香深

早いものでもうすぐ9月です。
立秋はとうに過ぎ、
秋の季題で詠みたいところですが、
こう暑くては、
なかなか秋の気分にはなれません。

日本、いや世界には、
一体いくつの俳句の会があるのでしょう。
そのうちの多くが
句会の開催ができない
状況なのではと思います。

かくいう麻布俳句教室も
そのひとつです。
2月8日に
有栖川宮記念公園で
句会を開催しましたが、
その後は開催休止が続いています。

その間は
毎月、所定の締め切り日までに
7句を投句。
その後、幹事の一剣さんから
送られてくる会報に
佳田翡翠先生の選および句評が
掲載されるのを
首を長くして待つという
毎月になりました。

会報に掲載された
教室の仲間の皆さんの句を読むと、
各人の生活の様子が想像されます。

もともと半径数メートルの句を
詠むのがうまい栄子さんは
外出自粛中にも
生活の中の小さな発見を
楽しまれている様子。

当教室の植物博士、
キヨ子さんは
ご自宅の庭先でしょうか、
季節ごとの樹木、草花を
愛でておられる様子が
句にも表れています。

作句の種はあらゆるところに
見つけることができるのでしょうが、
その見つけ方には
個性が出るもの。

そんなことで、
新しい会報の読み方を
発見した思いでいる
今日この頃です。

日本伝統俳句協会の
『Web投句箱』の
今月のお題は「霧」です。
投句される方は
https://haiku.jp/home/make/web-touku/
です。

秋の季語「霧」は、
案外難しいなぁと感じる
季語のひとつです。
ちゃんと観察して
こなかったからでしょうか。
実感を思い起こせないので、
何も浮かばないのです。

あ、もうひとつ案外難しいと
思ったのが「虹」。
こちらは夏の季語。
美しい虹を見た記憶はあるのですが、
ちっとも美しい句にならない…。

先日、友人と
季節の雲の話になり
私はちっとも雲を
じっくり観察していないことを
痛感しました。

俳句の上達には、
空を見て季節を感じ、
周囲を見渡して草木を観察し、
音を聞き、色を愛でて、と
アンテナを高くして
日々暮らさなければ、ですね。

さて、風虎さんが
「秋の虹」の写真を
送ってくれました。
大夕立の後に
見かけたのだそうです。
200816虹

こんなに大きく撮影できるなんて
きっと実物は
もっと近くに大きく
見えていたことでしょう。

日本の美しい景色を撮影して
気になるのは電柱と電線ですね。
地中化はなかなか進みませんね。
災害が起こったときに
復旧しやすいのは地上。
電柱・電線が地上にあることにも
メリットがあると聞いたことがあります。

電線の句を探してみました。


電線はみな自由席小鳥くる
星ひで子(月刊『鷹』より)

送電線無限梅雨ぞら鷺倦めり
宮武寒々(『朱卓』より)


電線は鳥との相性ばっちりです。

残暑お見舞い申し上げます。
コロナ禍にあり、
思う存分外出をすることも
できませんので、
きっとこれまでとは
異なる楽しみを
見つけて過ごされている
のではないかと思います。

私は楽しみ、というより
癒しとして、例年よりも
夜空を眺めるようになりました。

今年3月に発見されたばかりの
ネオワイズ彗星が
7月に明るさが増して
肉眼で見えると言われれば、
外に出て眺め。
8月11日から12日が
ペルセウス座流星群の見頃となれば、
夜遅くまで空を眺め。

友人は30分で18個の
流れ星を観察したそうです。

結局、私はといえば、
残念ながら流れ星には
お目にかかれませんでしたが、
いいものを発見しました。

まだまだ#ペルセウス座流星群2020
星空ライブカメラ

上記「星空ライブカメラ」を
クリックしていただくと、
YouTube のライブ映像に。

今夜からこれで流れ星の観察です。

ところで、星に関わる
秋の季語といえば、

星祭(星今宵、星の夜 等)
流星(星飛ぶ、ながれぼし 等)
天の川(銀河、銀漢)
星月夜

秋になれば
星がクリアに見えるように
なるからでしょうか。
星に関連する季語が
こんなに。

中でもお気に入りの、
星月夜は、
月のない夜に
満天に輝く星の光が
月夜のように明るい様子。

まずは、次の新月である
8月19日(水)に
上記の「星空ライブカメラ」で
満天の星を眺めてみます。

しかし、本来、
星月夜は仲秋の季語なので、
9月17日(木)にも
本腰を入れて観察します。

では、最後に星月夜の句を。


天窓に見ゆる夜空も星月夜
岩田由美

藏の戸のしづしづ重し星月夜
野沢節子

中尊寺一山くらき星月夜
佐藤棘夫


そして、
ゴッホの
「ローヌ川の星月夜」


ローヌ川の星月夜




暑い日が続きますが、
いかがお過ごしでしょうか。

先日、卯浪俳句会の
会報「卯浪」6月号が
届きました。

麻布俳句教室の
仲間の句が6月号の
特選にたくさん
選ばれています。

早速ご紹介します。


飯川三無先生選

青虫のもちりと太り梅雨晴間
風虎

和太鼓や校庭抜ける青嵐
詩音

緑蔭に逃れて一服野良仕事
如翠

尺取や後ろ足寄せ弧となりぬ
一剣


今井肖子先生選

青虫のもちりと太り梅雨晴間
風虎

寺町に鉋の音す花柘榴
香深

音荒き雨を浴びるや著莪の花
如翠

田丸千種先生選

青虫のもちりと太り梅雨晴間
風虎

薫風や歩幅の広き鳶職人
佳織

青嵐や五山ざわめく切通
一剣


如翠さんと一剣さんは2句、
風虎さんは青虫の句でハットトリックです!
特選の皆様、おめでとうございます!!

スーパーマーケットには
早くも柿が並び始めました。
IMG_2542

まだ、新型コロナウイルス感染症の
感染拡大は続きます。
さらに、8月7日に立秋になったとはいえ
熱中症が心配な暑さが続きます。
どうぞお身体には十分お気をつけください。
そして、コロナ禍にあっても
充実した俳句ライフをお過ごしください。


ご無沙汰しております。
ブログ長らくお休みして、失礼しました。
そうこうしている間に梅雨が明けましたね。
蝉も心なしかうれしそうに大合唱です。

コロナ禍で、外出を極力控えている今日この頃、
俳句の題材といえば、身の周りの物事ばかり。
そんな中、テレビを見ていましたら、
恐山の大祭が新型コロナウイルス感染拡大が
原因で縮小されたとのニュースが流れていました。

ごつごつした岩の坂道の脇に
何百、何千もの風車が回る光景が
なんとも心に沁みて…。

今やテレビで見た画像は
貴重な俳句のタネですから、
「よし、これを詠もう」となったのですが、
風車は春の季語。

達人ならば、それでも巧みに
詠まれるのでしょうが、
その力がない私には何とも…。
季節を無視して春の句として
詠むぐらいのアイデアしか
思い浮かばず。

こんな感じの悩みに
しょっちゅうぶち当たります。
こういう場合の何かうまい秘策は
ありますか?

恐山の風車は亡くなった
子供の供養の意味があるそうです。

久しぶりのブログで、
しかもこの時期に
やや躊躇いましたが、
亡き子からの連想で。


風車塚の水子に廻りづめ
平畑静塔

贅つくす水子供養の風車
清崎敏郎


締めは、
風虎さんから送ってもらった
不忍池の蓮の花です。
200728蓮の花 風虎さん

池の周辺は蔭がなく、
脳みそがとろけそうな暑さのはず。
しかし、思考がほぼストップする
酷暑の中の、涼やかな蓮の花。
行ってみたいですね。


だらだらと上野下れば蓮の花
正岡子規

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