麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第2土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」「佳田翡翠講師について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

8月11日に開催した8月句会。
花鳥諷詠塾を会場として
使用させていただきました。

ホトトギス社まで
花鳥諷詠塾の鍵を
借りに行ってくださったのは
麻布俳句教室メンバーの佳織さん。

佳織さんがホトトギス社の
ご許可を得て写真を撮ってきてくれました。
佳織さん、ありがとう!!!

image1 (338x450)

この「ホトトギス社」の文字は、
虚子の直筆の転写だそうです。

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そして、こちらは高濱虚子の机。
「机の上にあった稲畑廣太郎先生の句が
とても素敵!」と佳織さん。

丸ビルの玻璃より秋の来りけり
稲畑廣太郎


ホトトギス社を訪れる佳織さんに、
翡翠先生からホトトギス社について
詳しい説明があったそうです。
その内容を佳織さんが教えてくれました。

ホトトギス社は東京駅のすぐ近くにあります。
虚子の弟子の一人が
三菱地所の社長さんだったご縁で
丸ビルにオフィスを構えたそうです。

しかし、2002年の
丸ビルの建て替えに際して
現在の三菱ビルに
オフィスを移しました。

ホトトギスといえば丸ビル、
丸ビルといえばホトトギスと言われ、
日本中のホトトギスの俳人は
上京するとまず東京駅から
ホトトギス社に直行し、
虚子先生にお目にかかることを
無上の喜びとしたとのこと。

俳句の聖地は松山ですが、
ホトトギスの聖地は丸の内
といえるでしょう、と。

縁あって、流れをくむ卯浪俳句教室で
勉強させていただいている私たち。
前置きが長くなりましたが、
8月句会のメンバーの句をご紹介します。

今回は席題で、お題は「金魚」「鰯雲」でした。



IMG_1513

妖光のアクアリウムに金魚揺れ
香深

鰯雲あの頃までも続きをり
佳織

船団に群れを呼び込む鰯雲
キヨ子

その辺が空気の裂け目鰯雲
ひとみ

ぷくぷくと泡と遊べる金魚かな
道楽

鰯雲斜めに曲がるモノレール
栄子

原つぱの上で泳ぐよ鰯雲
珂門

愛想無きマスターの飼ふ金魚かな
一剣

クラークの背に広がる鰯雲
詩音


野球部の君のひたむき鰯雲
風虎

憧憬はなほ父祖の地へ鰯雲
翡翠


8月の席題による句会では、
翡翠先生が入選句、特選句のほか、
特別に特・特選句をとってくださいます。
その栄誉に輝いたのは
ドゥルルルルル~~(ドラム音)


慈しむことの始まり金魚飼ふ
風虎






最近、台風の襲来で
あちらこちらで花火大会が
中止や延期になったという
ニュースを目にします。

台風の季節です。

そんな中、
幸運にも絶好の日和で、
花火を満喫したメンバーがいます。
ひとみさんです。

8月4日に荒川河川敷で開催された
「いたばし花火大会」に
行ってきたそうです。

迫力満点の写真を送ってくれました~。
ひとみさん、ありがとうございます!!

1804いたばし花火大会

さて、夏も終わり、立秋を迎えた
昨日、8月11日(土)、
麻布俳句教室の8月句会を
開催しました。

毎年8月は、暑さのため、
午後からの句会のみを開催します。
昨年からは席題による句会を実施しています。

今回は、芝公園にある
花鳥諷詠塾のお部屋をお借りして、
席題による句会を開催しました。

席題はご存知のとおり、
その場で出された季題で
句を詠むわけですが、
昨年は3つの季題が出て
各人が5句を詠みました。

今年は2つの季題から
7句でした。

どちらが難しいと思われますか?

人それぞれでしょうが、
2つの季題で時間内に
7句詠む方が難しく感じました。

その季題とは、
金魚 と 鰯雲。
まだ夏の気分満載の時期ですので、
夏の季題の金魚と、
とはいえ、立秋ですので
秋の季題の鰯雲がお題に出されました。

優しい翡翠先生、
2時間の時間をくださいました。

それでもあっという間の2時間でした。
全員、なんとか締め切りまでに提出を終え、
選句に入りました。

部屋の中で、金魚や鰯雲に思いをはせ、
過去の記憶を動員し、
想像を飛ばし、詠んだ句。

同じ発想でも表現方法がそれぞれだったり、
思いもしなかった発想で詠まれていたり、
「なるほど!」と思いながら、
選句しました。

部屋の外は、急な豪雨。
雨音がとても激しく、
室内の私たちの選句にも
おのずと力が入ります。

今回は、生徒全員が「私の特選句」を
発表することになりました。
選んだ理由も添えて。

その後、いつものように
我々生徒が選んだ一般選、
そして、翡翠先生による入選句と
特選句が発表されました。
昨年もそうでしたが、
席題のときは特別に
特・特選句の発表も!!

さてさて、特特選句に輝いたのは
誰だったでしょうか?
そして、それはどんな句だったでしょう。
発表は次回のおたのしみです。

句会の後は、
これまたお楽しみの暑気払いを
開催しました。
会場は浜松町のAux delices de dodine。
お腹いっぱい、胸いっぱいの
暑気払いでした。

今日も読んでいただき、
ありがとうございました。

1週間ほど前から
近所で「ツクツクボウシ」の声が
聞こえるようになりました。

耳を澄ますと、
イントネーションがちょっと違う
ツクツクボウシもいて
蝉の世界もなかなか多様ですね。

さて、一昨日、
『卯浪集』が送られてきました。

麻布俳句教室のメンバーの
特選句をご紹介します。


六月や砂糖菓子めく少女たち
風虎

白靴にちらり男のくるぶしよ
ひとみ

ひた走る蒸気機関車麦の秋
詩音

うすものやきのうふの風をたたみけり
ひとみ


おめでとうございます。
詩音さんの句は、
小山市まではるばると麦畑を
見に行って詠まれた句です。

そのときに送ってもらった写真を再び掲載します。
180526詩音さん麦畑


台風、大丈夫ですか。

身体が溶けるような暑さは
ここ数日おさまり、
気温が少しだけ下がりました。

聞くところによると
蚊は35度以上になると活動を休むそうです。
また、そろそろと動き出す頃かも
知れませんね。

すでに終了した
麻布俳句教室の7月句会の
兼題に蚊遣、蚊遣火がありました。

この蚊を遣るの「遣る」って
調べるまでは、
どちらの「遣る」なのかなと
疑問に思っていました。

蚊を「逃がす」(追い払う)方なのか、
蚊を「殺す」(「遣っちまう」)方なのか。

仏教の教えを考えたら、当然ですが、
調べると前者が正解でした。
無駄な殺生はしない――。
蚊が追い払らえれば十分なのです。

一方、現代の蚊遣は
蚊遣ではなく、蚊取です。
確実な殺虫力が自慢です。
いつの間にか人間だけ中心の世の中に。

正岡子規の句を読むと、
蚊遣の句がたくさんあることに
気づきます。

ですので、今日の締めは、
子規の蚊遣の句です。


君待つ夜蚊遣の杉のなくなりぬ

喰ひ残す蜜柑の皮の蚊遣哉

IMG_2719 (338x450)

昔は、蜜柑の皮を写真のように干して、
生薬にしたり、
蚊遣で焚いたりしました。
蚊遣には、樹木や草だけでなく、
蜜柑の皮も使ったのです。

ちょうど2週間前、
7月8日(日)に
俳句四季の授賞式があり、
翡翠先生に連れて行っていただきました。
180708四季出版七夕祭 (1) (450x329)

アルカディア市ヶ谷で、
第17回俳句四季大賞、
第18回全国俳句大賞、
第6回俳句四季新人賞の贈呈式が

行われました。

これまで、文学賞の授賞式に
臨席することなど、
まったくなかったので、
未知の世界に
足を踏み入れるように
どぎまぎしながら、出席しました。

結果、尻込みして行かないよりも
勇気を出してお邪魔して
本当によかったと思いました。

受賞者の方々の受賞の言葉も、
選考の先生方のコメントも、
ウィットに富んでおり、
なんと楽しかったことか!!

贈呈式の後は、
プレバトでおなじみの、
夏井いつき先生の記念講演でした。
180708四季出版七夕祭 (11) (450x338)

数分に1回の笑いをとりながら、
富士山の裾野のように
俳句の裾野を広く広く広げたいという
熱いお話で、胸が熱くなりました。

頭も心もいっぱいになった
1日でした。

では、第17回俳句四季大賞を
受賞された有馬朗人先生の『黙示』の
中の句で、星野高士先生が
好きとおっしゃっていた句を。


鞦韆を漕ぎ永遠を論じをり


いよいよ早朝から夜遅くまで
蝉の大合唱が聞こえるように
なってきました。

14日の吟行のときに
翡翠先生に連れて行ってもらった
上野公園内の韻松亭の豆ごはんがとてもおいしく、
レジ前で販売していた豆ごはんセットを
買って帰りました。


大豆ご飯 (450x338)

韻松亭の豆ごはんのようには
豆がふっくらと炊きあがらなかったのが
残念でしたが、
句会を思い出す味でした!

さて、『卯浪』の5月号が届きました。
今回は、麻布俳句教室からは
3句が特選に入りました。
おめでとうございます!


ドクダミ

裏庭の十薬奥の秘密基地
詩音

黒犬の寝そべるテラス街薄暑
香深


ヘアピンでおでこを広げ夏に入る
ひとみ


昨夜のプレバトで
「何かを表現しようとする意志」と
夏井先生がおっしゃっていたのが
印象に残りました。

自分が表現したいことがある。
そして、それが的確に表現できる――。
これって、難しいことだなぁと
思う、今日この頃です。

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