麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第2土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」「佳田翡翠講師について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

10月13日土曜日に開催した
麻布俳句教室の10月句会。

少し肌寒くなった土曜日の午前中に
国立科学博物館附属自然教育園で
吟行をし、
午後、句会を開催しました。

兼題は、雨月と無月でした。

早速、メンバーの句をご紹介します。

今回の句会には、
30代のあかねさんが特別参加です。
ぴったりの写真と共に、
あかねさんの句からスタートです!

IMG_3069 (338x450)

木の実落つ音を楽しむスニーカー
あかね

待宵の手早く終へし厨ごと
詩音

どんぐりを握らぬ方の手をつなぎ
一剣

足元に猫の寄り来る無月かな
佳織

すすき原少女の声のすぐ近く
栄子

長良川天心にある今日の月
ひとみ

隠沼に倒木映す森の秋
キヨ子

模糊としてながめる空や月今宵
如翠

身に入むや小暗き森の隠れ沼
風虎

天照らす香取の里の無月かな
道楽

毒茸のオレンジ色や森深し
香深

無月とて仄かに月の在りどころ
翡翠


昨日、10月13日、
麻布俳句教室の10月句会を
開催しました。

曇り空の肌寒い日でしたが、
吟行にはむしろ最適かも
しれません。

吟行地は、国立科学博物館附属
自然教育園でした。

IMG_3066 (450x338)

都心とは思えない
自然豊かな奥深い施設です。
同時に入園する者を300人に制限しているので、
どっぷりと自然に浸れます。

まだ紅葉はなく、
「小さい秋」を感じられる園。
句の題材を探すのに
神経を研ぎ澄まします。
IMG_3082 (338x450)

ランチは教育園近くの
La Goccia Tokyo で
総勢12人でおいしいイタリアンを
いただきました。

そして、句会場は
詩音さんにお世話していただき、
開放感のあるお部屋で
集中して作句しました。

メンバーの句は
後日、ご紹介します。

先日、中山道の
出発点である日本橋から
六十九次の最初の宿場、板橋宿まで
約10㎞を歩きました。

日本橋の橋の上に
道路元標が埋められています。
ここが道路の起点です。
IMG_2950 (338x450)

さあ、中山道を歩き始めます。
IMG_2957 (338x450)

歩いてすぐの、大通りから
少し横道に入ったところに
松尾芭蕉の元住居があったとか。
松尾芭蕉さんはずいぶん賑やかなところに
住んでいたのですね。

それから100メートルほど行くと、
今度は与謝蕪村さんが
俳句の修行時代に住んでいたという案内が。
同じ時期ではなかったのですが、
ずいぶんと近くに住んでいたのですねぇ。
IMG_2962 (450x338)

尼寺や十夜に届く鬢葛
与謝蕪村


(看板には鬢葛となっていましたが、
真葛と記されている資料もありました。
鬢葛は真葛の別名です)

それから数㎞歩きまして、
神田明神近くに、
こんな手作り感のある道路案内が。
きっとご近所の方が作られたのでしょう。
IMG_2978 (450x338)

さらにしばらく行きまして、本郷へ。
「本郷もかねやすまでは江戸のうち」の
川柳の看板がありました。
IMG_2989 (338x450)

ここから江戸を離れるわけですね。
東大のキャンパスを右手に見ながら
少し進むと、「追分一里塚」。
やっと4㎞歩いたのですね。
ずいぶん長かった…。
IMG_3002 (450x338)

追分一里塚を左折して、
しばらく歩き、
巣鴨駅を過ぎると、
真性寺に到着します。
そこに、松尾芭蕉とお弟子さんの杉山杉風の
句碑がありました。
IMG_3014 (450x338)

白露もこぼれぬ萩のうねりかな
松尾芭蕉


このほか、
巣鴨の庚申塚の看板に、
小林一茶の句も発見しました。

中山道を10㎞歩くだけで、
松尾芭蕉、
与謝蕪村
杉山杉風
小林一茶
に出会えました。

きっとまだ見逃している
俳句ゆかりの場所や看板があったはず。
おもしろくもハードな散歩でした。

度重なる台風。
被害がなかったことを
祈っています。

最近、雨の日ばかりで
ぐっと気温が下がってきました。

数少ない晴れのある日、
青山に所用で出かけました。
用を終え、久々に絵画館前の
公孫樹並木を歩いてみようと
思い立ちました。

公孫樹の
総本数は146本。
そのうち、雄木が44本。
雌木が102本なのだそうです。
180918絵画館前

びっくりすることに、
木々は青々としているのに
もう実が落ちて、
歩道はあの独特の香りで
満ちていました。

公孫樹は現存する最も古い植物で、
中生代ジュラ紀にすでに
生えていたそうです。

恐竜と同じ風景の中に
あった植物ということです。
銀杏の実が好物という
恐竜もいたかもしれません。


実をあまたつけて銀杏は賢き木
鷹羽狩行

9月15日と16日に
日本伝統俳句協会主催の
全国俳句大会が、
俳句の聖地、俳都である
松山で開催されました。

翡翠先生から
大会の写真を送っていただきました。
稲畑汀子先生
稲畑汀子先生のご挨拶。

そして、子規の句碑の前の汀子先生。
稲畑汀子2

愛媛県能島の伊予一之宮、
樹齢三千年の大楠の前で。
吟行

写真右が翡翠先生。
中央は、ホトトギス同人会長の
安原葉先生。
俳誌『松の花』を主宰されています。

写真左は、茨木部会長の油原めぐみ氏です。

鰯雲生涯いつも一人旅
安原葉

麻布俳句教室では、
今月は毎日、月を眺める宿題が出ています。
9月10日が新月で、この日から毎晩、
月を観察しています。
しかし、今年はあいにくの天気で
月を見ることができたのは
今のところ、9月19日だけです。
十夜日の月。
上弦の月よりも
少しぷっくりとした月でした。

さて、9月15日、16日と、
日本伝統俳句協会の全国俳句大会が
松山で開催されました。
15日に吟行、16日に句会が
行われました。
参加者400人の盛会だったそうです。
大会の様子は、協会のツイッター
ご覧ください。

その全国俳句大会で、
われらが佳田翡翠先生が
「全国俳句大会賞」を受賞されました!!
あめでとうございます!
私たち生徒もとてもとても誇らしい気持ちです。

受賞の句は、

仲秋の月育ちゆく伊予泊まり
翡翠


翡翠先生が
松山の地で眺められた月は
六日目の月。
25日の満月に向けて、
膨らんでいく月。
大会の開催地が松山だったから
眺めることができた月です。
(東京はその日は見えませんでした)

稲畑汀子会長から贈られた
賞状の写真を送ってもらいました。
2018全国俳句大会賞賞状
第二十九回全国俳句大会大会賞。

そして、こちらは、
三年前、第二十六回全国俳句大会の
新潟県教育長賞を
翡翠先生が受賞されたときの
賞状です。
2015全国俳句大会 新潟県教育長賞

受賞の句は、

青空の美しすぎる野分あと
翡翠


翡翠先生によると、
この大会の前日は
茨城県で大洪水があり、
大会当日は雲一つない秋晴れ。
被災地を思って詠まれた句です。

終戦や被災を句にするのは
とても難しいことと
俳句初心者ながらに想像します。
翡翠先生のこの句は
たくさんの方々が高く評価されたと
聞いています。

おめでとうございます。

翡翠先生から送ってもらった
全国俳句大会のときの数葉の写真は
次回、投稿いたします。


↑このページのトップヘ