今日、9月23日は秋分の日。
この日を中日として前後合わせて7日間、今年で言えば9月20日~26日の間が、秋の彼岸となります。「秋分の日」も「秋彼岸」も秋の季題(季語)です。

近所で白のヒガンバナ(シロバナマンジュシャゲ)を見つけました。
俳句的に季題となるのは「曼殊沙華」、この傍題(季語の別称)が「彼岸花」となります。
シロバナマンジュシャゲは、九州では見られるようですが、関東では珍しいそうです。
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ただ、花に疎い私が愛用している「俳句でつかう 季語の植物図鑑」によると、
 「曼殊沙華は、「法華経」「摩訶曼陀羅華(まかまんだらけ)に出てくる梵語で「赤い花」を意味すると言われている。
とのこと。。シロバナマンジュシャゲを俳句にするのは失敗しそうなのでやめておきます

そんなこんなで、秋ど真ん中の日ですが、ちょっと遡って7月の卯浪投句結果をご報告します。

<金波>(小川龍雄先生、辻桃子先生 選)
特選
前掛けの紐きゆつと締め夏料理 詩音
ドアマンの整ひし眉花氷 佳織

入選
仏壇
あのダリアにしのぶ夫婦仲 風虎

<銀波>(長谷川槙子先生、藤森荘吉先生、武藤たみ先生選)
特選
みんみんのべたつく声の昼下がり キヨ子
アステカの太陽の色ダリア咲く 鉄馬

入選
幕間の淑女が触れる花氷 栄子
園庭はポンポンダリアだけの昼 栄子
道草や家路遠のく月見草 キヨ子
金魚売盥をのぞく顔と顔 キヨ子
看護師に呼ばれる昼の水中花 如翠
ひもすがら閉ぢて開きて冷蔵庫 如翠
校庭に子供の声なき百日紅 道楽
炎天や言葉少なに今日終はる 道楽
水すまし微かなれども流されず 道楽
短夜の自販機缶を吐き出せり 鉄馬
短夜のシフト終りて門を出づ 鉄馬
白檀の香り豊かに古扇 美奈子
林泉の静寂破る蝉の声 美奈子
白百合や師の優しさを懐かしむ 美奈子

<小波>(今井肖子先生、藤森荘吉先生 選)
特選
風を切るランナーの汗風に飛び 風虎
汗ばめるタイトスカートの裏地 佳織

入選
庭仕事照りつける地に光る汗 美奈子
赤子とて汗にをのこの匂ひあり 佳織
昼休みドッヂボールに飛ばす汗 詩音