今晩はパラリンピックの開会式ですね。
そして思い出すのが、麻布教室初代講師の翡翠先生の一句です。

色鳥やパラリンピック始まるよ 佳田翡翠

「色鳥(いろどり)」が秋の季題です。
いくつか歳時記を調べてみました。

  松永貞徳の俳諧式目『御傘』に『色々渡る小鳥を
  いふ』とあるように
古くより用いられてきたが、
  翼の色の美しい小鳥を賛美する意も
込めて詠まれ
  て来ている。(ホトトギス新歳時記 稲畑汀子編)

  いろいろの鳥と、色とりどりの美しい鳥とをかけて、
  秋の小鳥の
渡りについて言う総称。
  (新歳時記 平井照敏編 より抜粋)

  ・・・色彩の美しさを中心に、個々の名にとらわれず
  小鳥を呼ぶもの
と言ってよい。したがって、小鳥と、
  それを見る人間との関係の
親しさの出る句が多い。
  (俳句小歳時記 水原秋櫻子編より抜粋)


多くの努力を積み重ね、様々な壁を乗り越え、東京に集まってきたパラ選手たちの晴れ舞台を彩るような季題ですね!

写真はオリンピック開会式の日のブルーインパルスです。
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