麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第1土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

2017年03月

卯浪俳句会では、
体験教室を実施しています。

体験ご希望の方は
随時申込&参加
可能ですが、
5月の句会では
特に体験者の方を
絶賛募集しています。

日本伝統俳句協会の
ウェブサイトに
10年ほど前の
5月の体験教室の様子が
掲載されていました。

こちらをクリックしてください。
体験教室の全体的な
内容をご紹介しています。

ちょっと興味があるという方、
ぜひぜひ5月に
体験してみてください。
ちょうど季節もいいですので。

詳細は以下です。
麻布俳句教室

お待ちしております!


image

蒲公英が
元気いっぱい咲いていました。

元気を通り越して、
たくましさすら感じます。
強い!

これは西洋蒲公英ですか?
西洋蒲公英と日本蒲公英の違いを
調べてみたのですが、
花を支える総苞片をチェックすると
わかるとのこと。
反り返っているのが西洋蒲公英で、
そうではないのが日本蒲公英だそうです。
写真からは花の裏側はわかりません。

西洋蒲公英が
日本蒲公英を駆逐し、
大辞林によれば、
「今日都会地周辺で
見かけられるものは
ほとんどが」西洋蒲公英とのこと。
総苞片を確認するまでもありません。
環境省が指定する
要注意外来生物で、
「侵略的外来種ワースト100」に
選定されています。
なんだか、恐ろしいネーミングです。

確かに西洋蒲公英は
強そうですが、
悪いのは花ではなく、
拡散を許した人間…。

ちなみに、西洋蒲公英は1877年に
札幌農学校に赴任してきた
ブルックス教師が持ち込んだという説が
定説になっているとのこと。

西洋蒲公英は、3月から10月に
咲くので、季題にはなりませんよね。
日本の蒲公英は3月から5月ころに
咲くので、季題はもちろん春。
蒲公英の絮(わた)も春の季題。
蒲公英の別名は「鼓草(つづみぐさ)」。

たんぽぽや日はいつまでも大空に
中村汀女

遠景の野に失ひし鼓草
稲畑汀子

昨日、調べものをしていて
いろいろなサイトを
閲覧しているうちに、偶然、
すごいブログを見つけました。

林誠司 俳句オデッセイ

です。

俳句や歴史に関する
あまりの知識の深さ、
読み応えのある文章量に、
「一体、この人は誰?」
と調べてみたところ、
俳句界』の編集長さんでした。
ご本人も句集を出して
いらっしゃいます。

知識を深めるために
ちょくちょくお邪魔させて
いただこうと思いました。

それで、何を調べていたか
というと、
「文人俳句」についてです。

余技として俳句を
たしなんだ文人には、
尾崎紅葉や夏目漱石、
永井荷風など
多数いらっしゃいますが、
久保田万太郎さんについて
調べようと思ったのでした。

今では小説よりも
俳句の方が
よく知られていると聞き、
興味がわいたのです。
それはすごいことだし、
どういう句を詠まれたのだろうと。

しかし、その途中で
林誠司さんのブログを
見つけてしまい、
中断し読みふけって
しまいました。

このブログ、お薦めです!



じゃ~ん!


善福寺銀杏

ご覧になったことが
ある方も多いかと思いますが、
麻布山善福寺の銀杏の大木です。
樹の前には「天然記念物
善福寺ノ公孫樹(いちょう)」
の石碑が立っています。

都内でも一、二に古い
銀杏の樹といわれ、
推定樹齢は約750年です。

善福寺銀杏6 小

だらりと枝(気根)が
たくさん垂れ下がっていて、
逆さ銀杏とも言われています。

迫力満点ですよね。
見るたびに、圧倒されます。
750年の間に周りの景色は
次々と変化。
戦時中は自ら戦火の類焼にも
合いました。
それでもずっしりと立つ姿に
大海や宇宙に似た
大きさを感じます。

この写真を撮ったのは
今年の3月初めでした。
これからかわいらしい葉が
出てくることでしょう。

俳句の季題では、
銀杏(ぎんなん)
銀杏紅葉
銀杏の実 は秋ですが、

銀杏の花 は春の季題。
ちなみに、この樹は
雄なのだそうです。

千年の銀杏しづかに花降らせ
あらきみほ

というこの樹にぴったりの句を
角川学芸出版の
「俳句歳時記」で見つけました。


【善福寺の公孫樹】
住 所: 麻布山善行寺
      東京都港区元麻布1-6-21
行き方: 
こちら

 

昨日、用があって
多摩川沿いの町に
行きました。

まさに促花雨の雨の中、
傘をさしつつ
多摩川沿いを歩いていると
なんと、菜の花がずらり。
というか、びっしり。

もう、そんな季節なのですね。
黄色の菜の花に交じって、
白の菜の花も。

雨と菜の花。
合わなさそうで、
なかなか合います。

そういえば、
菜種梅雨とか
いいますものねぇ。
菜種梅雨のほか、
花菜雨という言葉がある
のですね。

花菜雨。かわいい…。

ひとつ、角川学芸出版の
「俳句歳時記」に見つけました。

花菜雨傘が重たき子が帰る
関 成美

菜の花といえば、

菜の花や月は東に日は西に
蕪村

菜の花の俳句を並べてみると、
夕方、日が沈んだ直後の
俳句が多い気がします。

いつか、菜の花と雨の俳句が
できたら、ご披露します。

すみません。
写真を撮って帰れれば
よかったのですが、
あまりの寒さに
うっかり忘れていました。



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