麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第2土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」「佳田翡翠講師について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

2017年04月

昨日投稿した
卯浪のこと。

私たちの先生、
佳田翡翠先生から
真砂女のこと、
卯浪のことについて
ご連絡いただき、
いろいろ教えていただきました。

昨日の投稿に加筆しました。
翡翠先生が
真砂女の逝去に際して
詠まれた句を載せました。
ぜひ、昨日の投稿も
振り返って読んでください!

*************

さて、今日のお題は、
山笑うです。

「山笑ふ」。

俳句を始める前から
「山笑ふ」という言葉は
聞いたことがありました。

なんとな~く
わかった感じになる言葉です。
重々しい山が
若葉が萌えて
柔らかい色に変わり、
春の日に照らされて、
何か明るい感じが漂う。
そんなイメージなんだろうなぁと。

それにしても、
山が笑ふ――。
よく考えてみると、
なぜこういう表現に
したのでしょうね。

調べてみたところ、
宋時代の呂祖謙が編んだ
詩画書『臥遊録』に載っている、
と記してある資料と、
北宋の画家、郭煕の『林泉高致』の
一節であるという資料があります。
出典についてはもう少し
リサーチする必要がありますが、
宋時代の次の詩から
生まれた表現である
ことは確かです。

春山澹冶(たんや)にして笑ふがごとし
夏山蒼翠にして滴るがごとし
秋山明浄にして粧ふがごとし
冬山惨澹として睡るがごとし

なので、
山滴る(夏)、山粧う(秋)
山眠る(冬)
もあるんですね。

山笑ふ しか知りませんでした。

故郷やどちらを見ても山笑ふ
正岡子規


2月24日のブログに、
「卯浪の意味は?」を
投稿しました。

その中で

あるときは船より高き卯浪かな
鈴木真砂女

の句を記しました。

鈴木真砂女さんは、
明治39(1906)年11月生まれ。
平成15(2003)年3月14日に
逝去されました。
享年96歳。

真砂女さんが逝去されたときに
私たち麻布教室の先生、
佳田翡翠先生が詠まれた句です。

真砂女逝く銀座の柳芽吹く頃
佳田翡翠

真砂女さんは、
久保田万太郎さんに
師事した俳人です。
千葉・鴨川の旅館の娘として
生まれ育った真砂女さんは、
人生の大波小波をくぐり抜け、
二度目の離婚後、
昭和32(1957)年3月に
銀座1丁目に小料理屋「卯浪」を
開店しました。

その店は、お孫さんが後継され、
営業されていましたが、
今はもうそのお店はありません。
いろいろ調べてみると、
その店は立ち退きにあい、
平成20(2008)年に
閉店しました。
その詳細は「
銀座経済新聞」に
載っています。

しかし、その後、再び
開店されたようです。
場所は、銀座1-5-14。
ただ、この店も今はありません。
閉店された時期はわかりませんが、
平成26(2014)年に
営業されていたことは確かです。

その「卯浪」のあった場所に
行ってみました。
手前の格子戸のところが
卯浪があった場所で、
新しいお店が入店していました。

卯浪跡

しかし、今も、
小料理屋「卯浪」の様子は
見ることができます。

まだ「
食べログ」にも
掲載されています。
(「掲載保留」の注意書き付きですが)

あるいは、
小料理屋 卯浪の日常」という
ブログがまだ生きています。

これらから、店内の様子や料理を
知ることができます。

ハナモモ源平。

ハナモモ源平

はや、半月以上前になりますが、
4月1日の吟行のときに
見つけました。

御苑の案内板によりますと、
ハナモモとは、
「中国原産の落葉高木のモモを、
観賞用に改良した品種の総称」
だそうです。

源平桃のことですね。
紅と白が入り混じって
咲くことから
源平合戦にたとえて
源平桃(ハナモモ源平)。

辞書によると
日月桃ともいうそうです。

新宿御苑のこのハナモモ。
この写真だとわかりにくいですが、
白、淡いピンク、濃いピンクの花が
咲いているの、わかりますか?
紅白どころか、
3色の花が咲いています。

源平桃や日月桃、
俳句になりそうな、
想像をかき立てる
名ですね。

源平桃地にも紅白散りみだれ
鈴木花蓑

鈴木花蓑(すずきはなみの)さんは、
正岡子規門人。『ホトトギス』同人。

「桃の花」は春。
「桃」は秋の季題です。

海女とても陸こそよけれ桃の花
高濱虚子




蟻の穴が3つもあり、
ものすごくたくさんの
蟻が忙しそうに
穴から出たり入ったり。


蟻

蟻って季題ですか?

蟻、蟻地獄(うすばかげろうの幼虫)
蟻の巣、蟻の塔、蟻塚、
蟻の道、蟻の列
の季題は夏です。

しかし、「蟻穴を出づ」は春です。
啓蟄、地虫穴を出づ、地虫出づ
の関連の季題です。

蟻穴を出でておどろきやすきかな
山口誓子





ミツマタ

少し前、天現寺にお参りした
ときに見つけた
三椏(みつまた)の花です。

そうです、
小学校のときに
和紙の原料は
「こうぞ、みつまた」と
勉強しました。
あの、三椏です。

葉が出るよりも先に
まるで小さなポンポンが
枝についているように
黄色やオレンジの花が
咲きます。

三椏の花の季題は春。

三椏は、枝が三つに
分かれているから
三椏というそうです。
三つに分かれた枝
それぞれに花が咲きます。

三椏の花三三が九三三が九
稲畑汀子

楽しい句ですね!






 

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