麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

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2017年05月

先日、清澄庭園について
投稿したとき、
東京都立の庭園は
9か所あると書きました。

どこだと思いますか?

浜離宮恩賜庭園(中央区)
旧芝離宮恩賜庭園(港区)
小石川後楽園(文京区)
六義園(文京区)
向島百花園(墨田区)
清澄庭園(江東区)
旧古河庭園(北区)
旧岩崎邸庭園(台東区)
殿ヶ谷戸庭園(国分寺)

江戸時代の庭園が4か所。
明治・大正時代に作られた
庭園が4か所です。

清澄庭園、殿ヶ谷戸庭園、
旧岩崎邸庭園、旧古河庭園が
明治以降の庭園です。

下の写真は、以前、麻布俳句教室で
吟行に行った旧芝恩賜公園。

旧芝離宮恩賜庭園

そして、同じく、麻布俳句教室で
吟行に行った六義園です。
どちらも周辺にはビルが立ち並んでいます。

六義園

ちなみに、「都立公園」というと、
庭園だけでなく、上野恩賜公園や
駒沢オリンピック公園などの
いわゆる公園。
さらに、動物園、水族館、
植物園なども含み、
なかなかの数です。

超過密都市、東京にも
吟行できる場所は多種多彩に
あると思うと、ほっとします。

水族館などでは
吟行しないのでしょうか。
昨日のような暑い日だと、
水族館など涼しくてよさそう。

そういえば、熱帯魚は
夏の季語です。

熱帯魚の俳句を探してみましょう。

たくさんありますが、
なぜか必ず目を留めてしまう俳人、
山口青邨さんの句を。

熱帯魚石火のごとくとびちれる
山口青邨

石火って、電光石火の石火ですよね。
熱帯魚って、予想不可能な方向に
本当に素早く動きますよね。

あ、もうひとつ、面白い句を
見つけました。

熱帯魚所帯臭さを捨てて見る
高澤良一




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今日、5月30日は、
旧暦の5月5日。
つまり、旧暦では
端午の節句です。

端午の節句は、
菖蒲の節句ともいいます。
以前、テレビ番組『プレバト』で
梅沢富美男さんが
軒菖蒲(のきしょうぶ)を
詠まれていました。

私はそのときに
初めて、軒に菖蒲を
吊るす風習があることを
知りました。
(俳句は日本古来の
風習の勉強にもなって、
一挙両得な感じです)
菖蒲葺く、菖蒲引くとも
言うとのこと。

菖蒲湯と同じで、
邪気を払うために
行われていた風習のようです。

牛込に古き弓師や軒しやうぶ
中村吉右衛門

さらにリサーチが必要ですが、
この中村吉右衛門さんは
初代の吉右衛門さんのことかも
知れません。
たくさんの俳句を残していらっしゃいます。

さて、菖蒲。
この漢字は、アヤメとも
読みますよね。

でも、種類はまったく別で、
ショウブは、サトイモ科。
アヤメは、アヤメ科。
アヤメの花が美しいのに対して、
ショウブの花はガマの穂みたいです。

見てみたい方は、
こちらのサイトをお勧めします。

一方の、
「いずれ、アヤメかカキツバタ」の
アヤメと同じアヤメ科の花ショウブの、
素敵なサイトを発見しました。
Let's Enjoy Tokyoの
菖蒲まつり&名所特集」です。
東京だけでなく、神奈川、
千葉、埼玉の名所が
紹介されています。

アヤメ、花ショウブ、
カキツバタの違いも
気になるところですが、
今日はこの辺で。


ドクダミ

5月13日の吟行のとき、
六本木ヒルズの毛利庭園で
ドクダミ(便宜上、カタカナで書きます)を
見つけてから、
どうしてなのか、
道路脇でドクダミばかりに
目が行くようになりました。

ドクダミは健康にも美容にも
いいと言いますが、
見ているばかりでは
何の効果もありません。

近所の高校の垣根の下には
ドクダミがびっしり。
ドクダミ茶を作って
売りに行きたいくらい生えています。

半世紀以上、生きて来て、
こんなにたくさん、
ドクダミを見かけるのは
今夏が人生初です。
もうドクダミの呪縛から
逃れられません。

ドクダミは、濁音が2つ。
美しい響きの名前ではありません。
匂いもちょっと、ねぇ。
あまり好かれる花とは
言い難いです。
個人的には、あのシンプルな形状が
結構、好きですが。
(ちなみに、黄色い部分が
花なのだそうです)


果たしてドクダミは俳句に
詠まれているでしょうか。

ドクダミは、夏の季題。
漢字では、
蕺、もしくは蕺菜と書きます。
見えますか?

です。
薬効が多いことから、
十薬(じゅうやく、旧仮名でじふやく)
ともいいます。

十薬の匂ひに慣れて島の道
稲畑汀子

やはり匂いが独特ですから
慣れるまでには時間がかかります。

十薬のさげすむたびに増えてをり
大牧広
(角川学芸出版『俳句歳時記』より)

そう、なんとなく、
じめっとした逞しさを感じさせます。

立夏が終わり、
今年は5月21日から
小満(しょうまん)に
入りました。

小満とは、
「草木が茂って天地に満ち始める頃」。
(大辞泉より)

麦の収穫期にあたるそうで、
「秋に蒔いた麦などの穂がつく頃で
ほっと一安心(少し満足)する」
という意味もあるそうです。
(日本文化いろは事典より)

小満の人影ふゆる田に畑に
太田嗟

八十八夜の頃に
蒔いた種や植えた稲が
成長する頃、
お世話で忙しくなる頃
ですね。



東京都内には
9つの都立庭園があります。
いずれも吟行地に
最適でしょうが、
今日は「清澄庭園」のことを
調べてみました。

というのも、
麻布俳句教室の
次回の吟行地が
清澄庭園だからです。

清澄庭園は、
江東区清澄3丁目に
あります。
「この地の一部は
紀伊國屋文左衛門の
屋敷跡」と言い伝えられて
いるそうです。

この地を庭園にしたのは、
岩崎弥太郎。
明治11年のこと。
当時荒れ果てていた
大名下屋敷を買い取り造園。
明治の庭園を代表する
「回遊式林泉庭園」に
変身させました。

「回遊式林泉庭園」?

日本の庭園について
すごく整理されて
わかりやすいサイトを
見つけました。

Travel.jp の
日本の庭園の基礎知識
です。

これによりますと、
池のほか、茶室や林、田園など
いろいろなものを有機的に
つなげた庭園が
築山林泉庭園というそうです。

池を中心にし、
その周りを巡るタイプの
庭園は「池泉庭園」という
そうですから、
池を巡るタイプでも、
陸地部分に他の要素が
いろいろと加味されたタイプの
庭園という理解でいいのかも
知れません。

清澄庭園の広さは
3万7434㎡。
ということは、
1万1000坪ほど。
庭を1周するのに
約40分ほどかかるそうです。

吟行に行くので、
何が見どころかも
調べてみました。
清澄庭園のサイトの
見どころ」ページには
たくさんのポイントが
説明してあります。

現在、見ごろの植物は、
花菖蒲や紫陽花…。
清澄庭園

電車の中吊り広告で発見しました。
なんと、ちょうど吟行の時期には、
「花菖蒲と遊ぶ」という
イベント開催中です。
そういうくらいですから、
きっと花菖蒲は見どころ
ナンバーワンかも知れません。


あとは、珍しいところでは
柘榴(石榴)の花など。

うーん、なんとしても
柘榴の花を
見た~い!
吟行の日には
もう散っているのかなぁ…。
覚えておいて、
チェックしなくちゃ。

では、柘榴の花が
見れることを期待して、
柘榴の花の俳句を1句。

ざくろ咲き通院かんかん照りの道
高澤良一

柘榴の花は夏の季題。
6月頃に咲く花。
さぞや通院、
暑かったでしょうねぇ。

柘榴の花の俳句を
いろいろと読んでみたのですが、
なんだか死を連想させる句、
癖のある句が多いですね。

そして、なぜか
ロシアの人名が
登場する句に2句も
遭遇しました。

墓碑銘はアリョーシャと読め花柘榴
西村和子

花石榴燃ゆるラスコリニコフの瞳
京極杞陽

両方とも
ドストエフスキーの
小説の主人公ですかね?
そうであれば、
柘榴の花と
ドストエフスキーの
小説の関連性って
何なのでしょうか。

醸し出す雰囲気が
似ているのでしょうか…。

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