麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第2土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」「佳田翡翠講師について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

2018年06月

先週、出雲に行ってきました。

空から見た日本海は
夏色でした。
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山陰に行ったら
どうしてもやりたいことがありました。
それは、「山陰の薔薇」を食べること。

こちらが、それです。
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島根県には「バラパン」というパンがあり、
鳥取県には「白バラ牛乳」という牛乳があります。
それをペアリングして食べたいと
思ったのでした。

残念ながら、お店にあった白バラ牛乳は
大きな牛乳パックと、
ドトールコーヒーとのコラボ商品のみ。
ですので、ちょっとイレギュラーな
「山陰の薔薇」ができあがりました。

上にアイシングした
バラパンもあり、「白バラパン」といいます。
そちらを合わせれば、「山陰の白い薔薇」に
なりましたね。

そして、山陰の地元紙で
興味深い記事を発見しました。

本来、鳥は昼行性で、
哺乳類は夜行性。
夜は色彩があまり意味を持たないので
哺乳類は多くの色を見分ける能力が
鳥に比べて劣るとのこと。

人間は識別できる色彩が約1000万色、
対して鳥は1億色なのだそうです。
紫外線も色として識別できるというから
驚きです。

鳥の目で見ると、世界はどのように見えるのでしょう。
彩り豊かな世界に鳥は生きているのですね。

では、今日は鮮やかな色の鳥の句を。


瑠璃鳥の色のこしとぶ水の上
長谷川かな女

ちなみに、瑠璃鳥は
夏六月の季題です。

これからお話するのは
少し前の話です。

5月の麻布俳句教室の吟行でのこと。
吟行地だった六本木の毛利庭園の池辺に
低木があり、白い花が咲いていました。
180504イボタノキ (338x450)

見かけない花でしたが、
池のそばに咲いている姿が印象的で、
メンバーのキヨ子さんに名を訊ねました。

ご存じないとのことでしたが、
句会から数日経って、キヨ子さんからメールが。
「正解出たかもよ! イボタノキのようです」と。
植物図鑑で探してくださったのでした。
さすが、植物博士、キヨ子さん!

イボタノキ。
想像力貧困な私は
その音から「疣のある狸」を想像しました。
漢字では、疣取木、もしくは水蝋樹。
モクセイ科イボタノキ属の植物です。
どうりでいい香りがしたはずです。

中でも毛利庭園に咲いていたのは、
プリベット(別名 セイヨウイボタノキ)
だったようです。

イボタノキ。
もちろん季題にはありません。

しかし、季題かどうかを知るのも
楽しいですし、
季題になかったとしても、
知らなかった植物のことが
わかることも楽しい。

麦の畑を遠くまで見に行った詩音さんといい、
見知らぬ花の名を図鑑で調べたキヨ子さんといい、
麻布俳句教室のメンバーは
フットワークが軽くて、
探求心が旺盛な人ばかり。
とても刺激になります。

さて、イボタノキの句はありませんので、
無関係ですが、
先日見つけた大きな大きな薊の花を
添えて夏薊の句を――。

これよりはスコットランド夏薊
岩岡中正

180528薊 (2) (338x450)

写真の薊はスコットランドではなく
麻布近辺に咲いていました…。

少し前のことですが、
泰山木の花が咲いているのを
見つけました。
180528泰山木 (2) (338x450)

万が一、落ちてきたら
両手で受け止めねばならないほど
大輪ですよね。
『みんなの花図鑑』によると、
花径はなんと50センチから60センチあると!!
日本の樹木の花としては最大なのだそうです。

原産地は北アメリカで、
日本へは明治時代の初期に渡来。
名前も雰囲気も
北アメリカというよりアジアな感じの
植物です。

背が高い木で、しかも
花が天を向いて咲いているので
手の届かない、高貴な存在に思えます。

俳句では
泰山木の花が夏五月の季題。

昂然と泰山木の花に立つ
高浜虚子

街路樹に泰山木を咲かす国
稲畑汀子

一昨日、新潟県長岡市に
でかけました。
新幹線でわずか1時間半ちょっと。
その短い間に天候がずんずん変わって、
ピーカンの長野、片や低い雲たちこめる長岡でした。

長岡で買って帰るのは醤油赤飯。
地味においしい。

さて、6月9日に開催した
麻布俳句教室の句会の
メンバーの句をご紹介します。

兼題は、蛍、麦秋。
吟行地は、旧芝離宮恩賜庭園でした。

180526詩音さん麦畑

ひた走る蒸気機関車麦の秋
詩音

浮かびては流れて消ゆる蛍かな
キヨ子

築山を一巡りして梅雨の蝶
栄子

麦秋や夕日大きくたわみつつ
ひとみ

蛍闇思ひ出ばかり探してゐる
風虎

立山の尾根きらきらと麦の秋
佳織

七変化水面に映す未来都市
道楽

夕日乗せこんがり匂う麦の秋
如翠

蟻の列続く大名屋敷跡
香深

冒険をためらふような蛍の火
一剣

よべの雨ふふみて青き四葩かな
翡翠



昨日、6月9日、
麻布俳句教室の月例の
句会を開催しました。

吟行地は、旧芝離宮恩賜庭園でした。
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梅雨に入りましたが、
幸いにも好天に恵まれました。
しかも、予報では最高気温30度とのことでしたが、
風が心地よく、吟行日和でした。

芝離宮はすっかり夏。
昆虫類が活発に活動し、
ビビッドな花々が咲いていました。

メーンイベントは
なんといっても、蛇の出現。
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皆で、蛇の行方を観察中です。
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吟行後は、麻布十番の
いつものお蕎麦屋さんでランチ。
そのときに、先月入会された
佳織さんにそのお蕎麦屋さんの俳句を
ご紹介しようと思ったのですが、
ほぼ覚えておらず、トホホ。

ご紹介したかったのは、この句です。

春麻布永坂布屋太兵衛かな
久保田万太郎


そう、永坂布屋太兵衛でランチでした。

その後、13時から句会。
「蛇の句を詠んでみて」と翡翠先生に
いわれたからには、トライしたみようと
がんばったメンバーの句は
近日中にご紹介します。


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