麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第2土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」「佳田翡翠講師について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

2018年07月

台風、大丈夫ですか。

身体が溶けるような暑さは
ここ数日おさまり、
気温が少しだけ下がりました。

聞くところによると
蚊は35度以上になると活動を休むそうです。
また、そろそろと動き出す頃かも
知れませんね。

すでに終了した
麻布俳句教室の7月句会の
兼題に蚊遣、蚊遣火がありました。

この蚊を遣るの「遣る」って
調べるまでは、
どちらの「遣る」なのかなと
疑問に思っていました。

蚊を「逃がす」(追い払う)方なのか、
蚊を「殺す」(「遣っちまう」)方なのか。

仏教の教えを考えたら、当然ですが、
調べると前者が正解でした。
無駄な殺生はしない――。
蚊が追い払らえれば十分なのです。

一方、現代の蚊遣は
蚊遣ではなく、蚊取です。
確実な殺虫力が自慢です。
いつの間にか人間だけ中心の世の中に。

正岡子規の句を読むと、
蚊遣の句がたくさんあることに
気づきます。

ですので、今日の締めは、
子規の蚊遣の句です。


君待つ夜蚊遣の杉のなくなりぬ

喰ひ残す蜜柑の皮の蚊遣哉

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昔は、蜜柑の皮を写真のように干して、
生薬にしたり、
蚊遣で焚いたりしました。
蚊遣には、樹木や草だけでなく、
蜜柑の皮も使ったのです。

ちょうど2週間前、
7月8日(日)に
俳句四季の授賞式があり、
翡翠先生に連れて行っていただきました。
180708四季出版七夕祭 (1) (450x329)

アルカディア市ヶ谷で、
第17回俳句四季大賞、
第18回全国俳句大賞、
第6回俳句四季新人賞の贈呈式が

行われました。

これまで、文学賞の授賞式に
臨席することなど、
まったくなかったので、
未知の世界に
足を踏み入れるように
どぎまぎしながら、出席しました。

結果、尻込みして行かないよりも
勇気を出してお邪魔して
本当によかったと思いました。

受賞者の方々の受賞の言葉も、
選考の先生方のコメントも、
ウィットに富んでおり、
なんと楽しかったことか!!

贈呈式の後は、
プレバトでおなじみの、
夏井いつき先生の記念講演でした。
180708四季出版七夕祭 (11) (450x338)

数分に1回の笑いをとりながら、
富士山の裾野のように
俳句の裾野を広く広く広げたいという
熱いお話で、胸が熱くなりました。

頭も心もいっぱいになった
1日でした。

では、第17回俳句四季大賞を
受賞された有馬朗人先生の『黙示』の
中の句で、星野高士先生が
好きとおっしゃっていた句を。


鞦韆を漕ぎ永遠を論じをり


いよいよ早朝から夜遅くまで
蝉の大合唱が聞こえるように
なってきました。

14日の吟行のときに
翡翠先生に連れて行ってもらった
上野公園内の韻松亭の豆ごはんがとてもおいしく、
レジ前で販売していた豆ごはんセットを
買って帰りました。


大豆ご飯 (450x338)

韻松亭の豆ごはんのようには
豆がふっくらと炊きあがらなかったのが
残念でしたが、
句会を思い出す味でした!

さて、『卯浪』の5月号が届きました。
今回は、麻布俳句教室からは
3句が特選に入りました。
おめでとうございます!


ドクダミ

裏庭の十薬奥の秘密基地
詩音

黒犬の寝そべるテラス街薄暑
香深


ヘアピンでおでこを広げ夏に入る
ひとみ


昨夜のプレバトで
「何かを表現しようとする意志」と
夏井先生がおっしゃっていたのが
印象に残りました。

自分が表現したいことがある。
そして、それが的確に表現できる――。
これって、難しいことだなぁと
思う、今日この頃です。

連日暑い日が続きますが、
いかがお過ごしでしょうか。

私のデスクの右側には窓があります。
座っていると、右腕に熱を感じます。
格別の暑さ。
くれぐれも熱中症にはお気をつけください。

さて、14日(土曜日)に開催しました
麻布俳句教室の句会。
吟行地は上野公園。
公園内の不忍池や下町風俗資料館を
訪れました。
兼題は、虞美人草と蚊遣でした。

では、早速メンバーの句をご紹介します。


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灼熱になほ瑞々し紅蓮
風虎

駄菓子屋に群がる子らの玉の汗
詩音

山動く野外ロックや蚊遣豚
道楽

紅色の淡い初恋虞美人草
ひとみ

蚊帳めくり入るは昭和の夢の中
佳織

燃え尽きし蚊遣の灰の渦白し
キヨ子

日盛や潜る神社の朱の鳥居
香深

睡蓮に恋するごとき揺れ枝垂
如翠

虞美人草細きうなじに銀のとげ
栄子

淀む池より大輪の花はちす
一剣

夏足袋を干して小唄の小看板
翡翠


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下町風俗資料館に展示されていた蚊遣台です。
長屋にぴったりのコンパクトサイズ。

昨日、7月14日(土曜日)に
麻布俳句教室の
7月句会を開催しました。

10時に上野駅の公園口改札に集合。
酷暑なので、予定を少し変更し、
不忍池の池辺を通って
台東区立下町風俗資料館へ。
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資料館の中は夏のしつらえになっており、
俳句の題材が盛りだくさんです。
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その後、上野公園内の
韻松亭でランチ。
今日は、ランチの写真も掲載します。
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そして、お待ちかね。
正岡子規が大好きな野球を
楽しんだ野原を球場にした
「正岡子規記念球場」へ。
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盛沢山の充実した吟行でした。

そして、東京文化会館内の
会議室で句会。

厳しい暑さにもめげず、楽しんだ吟行。
疲れも見せず、集中した作句。

はてさて、どのような句が誕生したでしょう。
次回、ご紹介いたします。

今日の締めはもちろん、
正岡子規の野球の句です。


春風やまりを投げたき草の原
正岡子規

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