麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第2土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」「佳田翡翠講師について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

2018年10月

先日、中山道踏破の第2回目、
板橋宿から蕨宿を歩いてきました。

さらっと
ご紹介すると、
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スタートは板橋宿のうちの
板橋平尾宿。

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旧中山道をひたすら、歩きます。
途中、いくつかの庚申塔、
本陣跡などを見て、
江戸時代の生活や旅を想像しつつ。

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これは志村一里塚。
明治以降、全国的に
一里塚は姿を消していったそうですが、
この一里塚は昭和初期に保全されて
残った塚です。

現存する一里塚は
全国的にも非常に稀なのだそうで、
国の史跡に指定されています。

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荒川を渡り、埼玉県へ。
戸田の渡しがあった場所です。

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また、ひたすら歩き、
やっと蕨宿に到着。
蕨宿には民俗資料館があり、
当時の蕨宿の様子を知ることができます。

中山道から少し外れ、
和楽備神社・蕨城址公園に行きました。
そして、ここでやっと
下の写真の碑を発見。
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雲の迅さよしきりはゆられく啼く
春水
(下記に修正があります)

しかし、調べても、
春水さんとは誰なのか、
3行目は「ゆられく」で正解なのか、
破調の句なのか、俳句ではないのか、
私にはわかりません。
これが俳句なら、
葦切が季題で、季節は夏ですね。
どなたかご存知の方がいらしたら
教えてください。

(このブログをアップした直後に
taracyannさんからコメントをいただき、

ゆられゆられ啼く と教えていただきました。
taracyannさん、どうもありがとうございました!)

雲の迅さよしきりはゆられゆられ啼く
春水


日本橋から板橋宿の間には、
俳句ゆかりの場所が
数々ありました。

しかし、板橋宿から蕨宿の間では
残念ながら見つけることが
できませんでした。
蕨は俳句が盛んな土地柄との
ことでしたので、
街道沿いには発見できなかったですが、
市内には俳句ゆかりの地が
いろいろあるのではないかと
思ったりしています。

ちなみに、蕨市は
全国で最小の市なのだそうです。

『卯浪』8月号に掲載の
卯浪集。

8月の特選句に、
麻布俳句教室からは
2句が選ばれました!!

早速ご紹介しましょう。


愛想無きマスターの飼ふ金魚かな
一剣

物干しに手を止めて見る鰯雲
キヨ子


おめでとうございます!

お祝の写真がないのは寂しい…。

そこで、9月最終週に

岐阜に行ってきたひとみさんが
送ってくれた写真が
とてもきれいなので、貼付します。

なんと、仲秋の名月を
鵜飼を見学する舟の上で眺めたのだそうです。
なんという贅沢!
その日が晴れていたなんて、
なんという幸運!

その月をひとみさんは
俳句に詠んでいます。
10月15日の本ブログも
併せてご覧ください。

モネの池

写真は、岐阜県関市にある
モネの池です。
澄んだ水、水草に鯉。
清らかですね~。

10月13日土曜日に開催した
麻布俳句教室の10月句会。

少し肌寒くなった土曜日の午前中に
国立科学博物館附属自然教育園で
吟行をし、
午後、句会を開催しました。

兼題は、雨月と無月でした。

早速、メンバーの句をご紹介します。

今回の句会には、
30代のあかねさんが特別参加です。
ぴったりの写真と共に、
あかねさんの句からスタートです!

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木の実落つ音を楽しむスニーカー
あかね

待宵の手早く終へし厨ごと
詩音

どんぐりを握らぬ方の手をつなぎ
一剣

足元に猫の寄り来る無月かな
佳織

すすき原少女の声のすぐ近く
栄子

長良川天心にある今日の月
ひとみ

隠沼に倒木映す森の秋
キヨ子

模糊としてながめる空や月今宵
如翠

身に入むや小暗き森の隠れ沼
風虎

天照らす香取の里の無月かな
道楽

毒茸のオレンジ色や森深し
香深

無月とて仄かに月の在りどころ
翡翠


昨日、10月13日、
麻布俳句教室の10月句会を
開催しました。

曇り空の肌寒い日でしたが、
吟行にはむしろ最適かも
しれません。

吟行地は、国立科学博物館附属
自然教育園でした。

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都心とは思えない
自然豊かな奥深い施設です。
同時に入園する者を300人に制限しているので、
どっぷりと自然に浸れます。

まだ紅葉はなく、
「小さい秋」を感じられる園。
句の題材を探すのに
神経を研ぎ澄まします。
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ランチは教育園近くの
La Goccia Tokyo で
総勢12人でおいしいイタリアンを
いただきました。

そして、句会場は
詩音さんにお世話していただき、
開放感のあるお部屋で
集中して作句しました。

メンバーの句は
後日、ご紹介します。

先日、中山道の
出発点である日本橋から
六十九次の最初の宿場、板橋宿まで
約10㎞を歩きました。

日本橋の橋の上に
道路元標が埋められています。
ここが道路の起点です。
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さあ、中山道を歩き始めます。
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歩いてすぐの、大通りから
少し横道に入ったところに
松尾芭蕉の元住居があったとか。
松尾芭蕉さんはずいぶん賑やかなところに
住んでいたのですね。

それから100メートルほど行くと、
今度は与謝蕪村さんが
俳句の修行時代に住んでいたという案内が。
同じ時期ではなかったのですが、
ずいぶんと近くに住んでいたのですねぇ。
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尼寺や十夜に届く鬢葛
与謝蕪村


(看板には鬢葛となっていましたが、
真葛と記されている資料もありました。
鬢葛は真葛の別名です)

それから数㎞歩きまして、
神田明神近くに、
こんな手作り感のある道路案内が。
きっとご近所の方が作られたのでしょう。
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さらにしばらく行きまして、本郷へ。
「本郷もかねやすまでは江戸のうち」の
川柳の看板がありました。
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ここから江戸を離れるわけですね。
東大のキャンパスを右手に見ながら
少し進むと、「追分一里塚」。
やっと4㎞歩いたのですね。
ずいぶん長かった…。
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追分一里塚を左折して、
しばらく歩き、
巣鴨駅を過ぎると、
真性寺に到着します。
そこに、松尾芭蕉とお弟子さんの杉山杉風の
句碑がありました。
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白露もこぼれぬ萩のうねりかな
松尾芭蕉


このほか、
巣鴨の庚申塚の看板に、
小林一茶の句も発見しました。

中山道を10㎞歩くだけで、
松尾芭蕉、
与謝蕪村
杉山杉風
小林一茶
に出会えました。

きっとまだ見逃している
俳句ゆかりの場所や看板があったはず。
おもしろくもハードな散歩でした。

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