麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第1土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

2020年11月

東京は風のない
よい天気です。

さて、先日、
『卯浪』の9月号が
届きました。

さっそく、
麻布俳句教室のメンバーの
特選句をご紹介します。


田丸千種先生選

金継ぎの小筆の先に兆す秋
詩音

離れればまた鳴き始む昼の虫
佳織

藤森荘吉先生選

一瞬の静寂こほろぎ息を継ぎ
栄子

金継ぎの小筆の先に兆す秋
詩音

渡辺光子先生選

油照腰の手錠の黒光り
佳織


特選、おめでとうございます。

昨日に引き続き、
11月14日に開催した
吟行句会のリポートです。

吟行地の小石川後楽園から
句会場の高輪区民センターに移動し、
句会を開催しました。

皆、14時半の締め切り前に
投句を無事終え、
いつもの手順で、
清記、選句、一般選披講と
進みました。

いつもと違うのは、
幹事の一剣さんが欠席ということ。
一剣さんに代わり、
詩音さんが幹事代行です。
詩音さんらしい
こまやかな気配りで
スムーズに進行しました。

一般選のあとは、
翡翠先生選です。
ああ、このドキドキ感、
久しぶりだなぁ、などと思いつつ、
読み上げられる声を聞きました。

マスクなしで
句会できる日が
一日も早く来ることを
願ってやみません。

では、最後に
翡翠先生ならびに
メンバーの句をご紹介します。


池尻に繋がれしまゝ紅葉舟
翡翠

遠目にも燃えてゐる赤櫨もみぢ
風虎

枯蓮田ベートーベンの歓喜あり
鉄馬

林泉の水面を埋め冬紅葉
如翠

ひとつぶの木の実地球へ向かひ落つ
佳織

鳰の親子戯むる池畔かな
道楽

静々と枯葉流れておりにけり
香深

細波に紅葉明りの揺らぎかな
キヨ子

編み上げのブーツ磨きて冬に入る
詩音

薄日受け冬暖かき庭の亀
美奈子

ややあって彼方にぽかりかいつぶり
栄子

泉より湧き出る流れ石蕗の花
一剣
石蕗の花2


いや~、まさか、
9か月も句会が
できない事態が起こるとは、
想像しませんでした。

麻布俳句教室では、
11月14日、2月以来、
9か月ぶりに吟行句会を
開催しました。

吟行地は小石川後楽園。
句会場は高輪区民センターでした。

今まさに
全国的に新型コロナウイルス感染症の
感染者が増えていますが、
マスク着用、消毒、
ランチは各自、
広い句会場を使用、
句会場は常に換気と
でき得る限りの予防策を
講じて句会を開催しました。

参加者は翡翠先生ほか、
6人と少人数でしたが、
まさに吟行日和の
好天気に恵まれて、
久々に精神的に充実した
時間を過ごしました。

小石川後楽園の紅葉は
見ごろまでもう少し。
それでも、
石蕗の花、ほととぎす草、
山茶花、どんぐりなどなど
題材は盛沢山。

まるで写真のような景色に
見惚れた2時間でした。

その後、句会場へと電車移動。
13時過ぎから16時過ぎまで
久々の句会を開催しました。

今日は小石川後楽園の
初冬の景色を掲載し、
明日、メンバーの力作を
ご紹介します。


門
ほぼ1年ぶりの小石川後楽園

つわぶき
石蕗の花は園内のあちらこちらに

子供
平和そのもの

三色
見上げれば、色がいっぱい

きぶし
木五倍子(きぶし)という植物を
キヨ子さんに教えてもらいました

逆さ紅葉
小石川後楽園といえば、この光景

ほととぎす草
小径にひそと咲くほととぎす草

紅葉
最後にお気に入りのショット
宙に浮かぶ紅葉

では、また明日!

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