麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第1土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

2022年07月

こんにちは。
一週間のご無沙汰になってしまいました。

暑い日が続いていますね。
私、これから外出予定ですが、ちょっと覚悟がいる、そんな暑さですね。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

さて、「李白観瀑」という絵をご覧になった方は少なくないと思います。
詩人の李白が、旅の途中で廬山の滝を目にし、感動してたたずむ様子を描いたもので、多くの画家が描いています。

先日、「李白観瀑」の木像を鑑賞する機会がありました。
米原雲海さんという彫刻家の作品でした。
李白さんが斜め上を見上げています。
「見上げている」といいましたが、目は閉じているように見えます。
滝の音を聴き、水しぶきを肌に浴びている、まるで滝を感じている様子といった方が近い印象でした。

それは、高さ30cmもないような小さな彫刻でした。
滝は彫っていないのに、大きな大きな滝の存在がそこにある。
まるで優れた俳句みたいな作品でした。

滝

滝の上に水現れて落ちにけり
後藤夜半

あめつちの音を一つに滝落つる
古賀まり子




こんにちは。
暑い日が続いています。
明後日から大暑。
暑いはずです。

感染者数が急増の今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

麻布俳句教室の吟行でもよく見かける鳥のなかに、青鷺がいます。
こんな都会でも上手に水辺を見つけて暮らす、鷺の仲間の最大種。
実は青鷺は、甲殻類や小型哺乳類まで食べる雑食で、知能が高くて長生きなのだそうです。

青みがかったグレーと細身な姿がなんとも涼し気なので、青鷺は夏の季語(季題)。
青鷺

高澤良一さんの青鷺の句を列挙してみます。

青鷺がここにもオホーツク晴天

青鷺の八頭身を水鏡

青鷺の嘴を預けし砂州の天

青鷺の探り歩きの一歩ずつ

置物のごとく青鷺置く干潟

そうそう、ハシビロコウほどではないかも知れませんが、水中の獲物を狙ってか、じっとしている姿、みかけます。
辛抱強い鳥なんですね。

こんにちは。
東京は久しぶりの晴天です。
ベランダのジャスミンが今朝たくさん咲いて、いい香り。
今日はいい日になりそうです。

皆さんは日曜日、いかがお過ごしですか。

さて、今日のテーマは鳥の名前です。
身の回りには案外多くの種類の鳥が生息しているものですが、皆さんは何種類くらいご存じですか。
私はちっとも自信がありません。

スズメ、カラス、シジュウカラ、ツバメ、メジロ…。

そんな調子ですので、1種類でも名前を覚えようと思っていました。
日本野鳥の会のウェブサイトはとてもわかりやすく整理されていて、勉強になります。
また、ぼけっと見ているだけで、ためになるのが、YouTubeの「解説!鳥の鳴き声図鑑」。
声や色形とともに、大きさや生息時期や場所もわかるのでお勧めです。
画像から鳥を判別するアプリもありますが、スマホで鳥のアップ写真を撮るのはなかなかチャンスがないので使ったことはありません。

ところで、先日見つけた、この鳥は何でしょうか?
イソヒヨドリ

イソヒヨドリのメスでしょうか?
「君の名は?」と問ってみましたが、
物思いにふけっている様子で、無言でした。

花の名、樹木の名、鳥の名などがわかると、より吟行が楽しめますね。


こんにちは。
昨夜は大雨でしたね。
今日もどんより。

いかがお過ごしでしょうか。

今日は、麻布俳句教室のスーパー幹事、一剣さんのレポートをお届けします。

***

令和4年6月26日(日)、都市センターホテルにて

日本伝統俳句協会の今年度の総会と、第33回協会賞の

授賞式が行われました。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響のため、協会賞の

授賞式は第31回から第33回までまとめて行われました。

協会賞とは、伝統俳句の普及と人材の育成を目指して、

年に一回選考が行われます。

第33回は応募総数143編の中から、麻布教室 鈴木風虎さんの

「はっけよい」が選ばれました。選者評でも、群の抜いており

文句なしの受賞と評されていました。

金屏風の前で受賞の挨拶をされている風虎さんはとても

凛々しいお姿でした。
image1 (1)
image0 (2)


挨拶では、受賞の喜びと昨年ご逝去された

師である、佳田翡翠先生への感謝の言葉を述べられました。

風虎さん1copy

翡翠先生がご存命なら、どれほど喜ばれたかことでしょうか。

また、このような栄えある賞を受賞されたにも関わらず、

鈴木風虎さんはまだ努力が足りないと仰られます。

このような姿勢を見習って、これからも一緒に俳句を学んで

行きたいと思いました。

 ***

第31回の新人賞には
麻布俳句教室の佳織さんが
受賞されました。

佳織さんは式典に都合で欠席のため、
写真はありませんが、
なんと2人も受賞者が!
誇らしいです。
お二方、改めて、おめでとうございます!

こんにちは。
土用の丑の日まであと2週間。
今年は(というか、今年も)ウナギが高いそうですね。
ウナギはすでに准絶滅危惧種なので、大事に味わいたいですね。

先日、『卯浪』の五月号が届きました。
入選句をご紹介します。
(選者の先生の敬称は略させていただきます)

<金波集>
岩田公次選

◆特選
眼差しの優しき麒麟若葉風
詩音

◇入選
飛行機雲垂直に伸ぶ立夏かな
佳織

薫風や白波を引く巡行船
佳織

成田一子選

◇入選
眼差しの優しき麒麟若葉風
詩音

ユニフォーム脱ぎて水浴ぶ立夏かな
一剣

薫風や白波を引く巡行船
佳織

<銀波集>
特選句のみ掲載します。

藤森荘吉選
(残念ながら特選なし)

安田豆作選
(残念ながら特選なし)

山﨑貴子選
(残念ながら特選なし)

<小波集>
小川みゆき選

◆特選
今日着てゆく服だけが無い更衣
佳織

◇入選
衣更ガリガリ君をかじる午後
鉄馬

長袖も幾つか残し衣更
鉄馬

更衣はふも変わらぬおさげ髪
詩音

歌舞伎座の客すつきりと更衣
風虎

抜井諒一選

颯爽と改札抜けて更衣
一剣

退職へ残り日数へ更衣
一剣

『卯浪』の選者の先生の添削ページ、毎月「なるほど~」なんて言いながら読んでいます。
勉強になります。

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