地中の水分が
寒さのため凍って
細い柱状の固まりになって
地表の土を押し上げるもの。

日陰の気温が低いところでは、
日中も溶けず
何日も重なって成長し
数十センチに及ぶものもある。

霜柱。
子供のころ、通学時に
サクサクという
音が楽しくて
霜柱を踏みながら
歩いたことを思い出します。

綾小路きみまろさんではないですが、
「あれから四十年」
(いやもっとかな)
霜柱を踏むことはありませんでした。

ところが、先日、
碓氷峠越えでは
ザクザク、ザクザク
霜柱の山道を上りました。
霜柱

人が踏みつけない場所には
大きく成長した霜柱もありました。
霜柱は、何十年経っても、
寒さを吹き飛ばす
楽しさがいっぱいでした。

霜柱の句は
命を詠んだ句や
厳しい寒さの句が多い中、
明るいトーンの句を
探してみました。


かがやきて空の色ある霜柱
大澤山世木

何をしに生まれて来しか霜柱
鳥居美智子

霜柱俳句は切字響きけり
石田波郷