だんだん満ちていく月にテンションもどんどん上がっていく時期のはずですが。。。
東京は曇りや雨続きです。
インターネットもSNSもない時代の人々にとって、仲秋の名月がどれほどの楽しみだったのか、その気持ちに少しでも寄り添ってみようと、月にまつわる季題・傍題(季語)を時系列で纏めてみました。(ホトトギス新歳時記をベースにしています。)
月2

あらためて9月の月“推し”を感じるのが、「初月」です。
新年でもないのに、月は1年を通して満ち欠けを繰り返しているというのに、陰暦8月初めの月を限定して「初月」ですよ。ワクワクが止まりません。
新月~5日目くらいまでを「夕月夜」と言います。夕方に出て宵には沈んでしまいます。
やっと始まったと思ったらすぐに消えてしまうチラ見せ。月の方もある意味あざとい!?

月が満ちるにつれ、月の出は夕方に近づき、宵のうちから一晩中月が見られるようになってきます。
満月の日は、夜通しの「名月」イベント。「月見酒」に「月見団子」、「枝豆」も「月見豆」という名になります。まさに月見フェスです。
この日お天気に恵まれず名月が見られなかったら「無月」、「雨月」。それはそれで風情とします。なんとも前向きですね。

満月を過ぎると、月の出がだんだん遅くなります。立って待てた(立待月)のが、座って待ち(居待月)、寝て待ち(臥待月)、、、下弦の月の頃には月の出が22時過ぎですから、夜更けにならないと見えなくなってきます。「二十三夜」は、この夜月待ちをすると願い事が叶うという信仰があったのだそうです(広辞苑より)。
旧暦二十日以降、月が出るまでの闇を「宵闇」といいます。月を惜しむ気持ちから闇も季題になってしまうのですね。

こうして流れを追ってみると、月というのはツンデレというか、良く出来ているものだなあと思います。だからこそ、人々を魅了してやまないのかもしれませんね。