麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第1土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

カテゴリ: 麻布俳句教室について

桜が散ったと思ったら、躑躅の蕾が膨らみ、
花水木が咲き始め、春真っ盛りですね。

さて、本日は大切なお知らせがあります。
このブログ「麻布俳句教室」はしばらく投稿をお休みさせていただきます。
申し訳ありません。

しかし、卯浪俳句教室の麻布教室は月に一度(基本的に第一土曜日)
句会を開催しています。
ご興味のある方はお気軽に体験に来てください。
教室の詳細はこちら
お申込みはこちらです。
ぜひ一緒に俳句を楽しみましょう!

では、またいつかお目に掛かれることを祈念して

自然教育園


立春を迎えた途端に、寒さが緩んだ気がします。
また寒さがぶり返すそうなので、この天気を目いっぱい楽しみたいです。

麻布俳句教室は2月4日、定例の句会を開催しました。
なんと、当教室に初めて、同じ卯浪俳句会の他教室からゲストがいらっしゃると肖子先生から伺っており、朝からウキウキ。
吉祥寺教室から名津さん、花六さん、緋路さんの3人が吟行から参加してくださいました。

吟行地は旧芝離宮恩賜公園。
当日は日が当たるとコートを脱ぎたくなるほどの暖かさ。
でも、風はまだ冷たくて。
立春を迎えたこの日、まだ色のない庭園で懸命に春を探しました。
旧芝離宮恩賜公園2302

吟行すること1時間。
三々五々、昼食をとった後、句会場の神明いきいきプラザに集合し、句会が始まりました。

さてさて、皆さん、どんな春を見つけたのでしょうか。
今回の兼題は、春隣、早梅 でした。

さっそく、肖子先生の句からどうぞ。

立春の風音ゆるびつつ光る
肖子


続きまして、吉祥寺教室からのゲスト、麻布俳句教室のメンバーの句をご紹介します。

早梅や母となる日の近くなり
鉄馬

早梅がほんのり香るねこ昼寝
亜紀子

早梅やつぼみ従へ一人咲き
珂門

空青し早梅の白極まれり
香深

削らるるチーズは光春隣
緋路

けふ降りる駅お花茶屋春近し


鬼打ちや闇に呑まれて豆弾む
道楽

風を切る矢の一閃や寒明けぬ
花六

花の名を記す立て札春寒し
佳織

春連れて此方へ向かふ小波よ
詩音

立春や解れ出したる松の菰
一剣

立春のひかり水人巡り合ふ
名津

女の子ひらりと降りてそこは春
栄子


そう、「そこは春」です。
先日、桜の蕾がこんなに膨らんでいるのを見つけました。
桜の蕾

名津さん、花六さん、緋路さんの句の数々は麻布俳句教室のメンバーから大人気で、肖子先生もたくさん特選・並選に選ばれました。
俳句に投じるお三方のエネルギー、というのか、熱い想いを、吟行でも句会でも感じ続けた一日でした。
とても刺激になりました。
ご参加いただき、ありがとうございました。

卯浪俳句会は全国にたくさんの教室があります。
ぜひ他教室の句会に参加し、刺激をたくさん受けて、俳句をもっともっと楽しみたいと思います。

こんにちは。
早いもので、今年も2週間が経過しました。
穏やかなお正月を過ごされたことと思います。

先日、日本伝統俳句協会の卯浪俳句会会報『卯浪』が届きました。
今回も麻布教室メンバーの入選句をご紹介します。
(選者の先生の敬称は割愛させていただきます)


<金波集>
上迫和海選
●特選
小鳥来る好きな一樹はカフェの前
大原栄子

太陽の色になりゆく檸檬かな
原田佳織


●並選
檸檬置き古き本棚明るうす
大原栄子

レモンの香自転車は島から島へ
原田佳織

恐竜の骨椎の実のあるところ
鈴木風虎

網かけてわたしの庭にレモン二個
鈴木風虎

金婚式小鳥のやうな二人かな
鈴木風虎

おもてうら重ねて積る落葉かな
守谷一剣

小鳥来る昨日と違ふ言葉持ち
大原栄子

古賀しぐれ選
●特選
レモンの香自転車は島から島へ
原田佳織

●並選
小鳥来る好きな一樹はカフェの前
大原栄子

初時雨汀女の句碑に夕汽笛
守谷一剣

破れ蓮ここが聖地と語る人
原田佳織


<銀波集>
特選句のみ掲載します。

抜井諒一選
蒲団から顔だけ出して語り合ふ
太田香深

武藤たみ選

(特選なし)

安田豆作選
敗荷やおのもおのもの老いがあり
柳田恵


<小波集>
安田豆作選
●特選
生家へと続く坂道茶花咲く
福田鉄馬

●並選
見渡せる茶畑清き花盛り
鈴木風虎

茶の花やここから少し見える海
原田佳織

山﨑貴子選

(入選なし)

茶の花


毎号、「誰が入選したかな?」と同じ教室のメンバーの句を探すのはもちろん、「添削のページ」や「句会だより」もとても楽しみです。

明けましておめでとうございます。
本年も「麻布俳句教室」ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

1月7日(土)、本年の初句会を開催しました。
吟行地の増上寺は、ザ・お正月という雰囲気でした。
増上寺初詣

増上寺の正門である三解脱門を入ると、屋台が並んでいて、ウキウキです。
日光猿軍団から猿廻しも。
一見やる気がなさそうなお猿さんの芸に拍手喝采です。
猿廻し

初詣も終えて、昼食後はいよいよ句会。
句会場は三田いきいきプラザです。

兼題は、凍蝶とお正月一斉。
お正月の句って、難しいですね。
似たような句になってしまうのではと意識したりして。
さてさて、メンバーはどんな傑作を読んだのでしょう。

では、肖子先生の御句からどうぞ。

水仙を小さく飾り商へり
肖子


これはランチで行ったレストランのテーブルに活けてあった小さな小さな水仙を詠まれた句です。
あとでレストランにこの句をお送りましたら、大感激されていました。

続きまして、メンバーの句です。
お正月ですから、おめでたい句からいきましょう!

初日待つ瑠璃色の海水平線
亜紀子

元旦や暁の中発つ列車
一剣

解脱門抜けて清しき初御空
栄子

新年の読経高らか増上寺


大伽藍甍の波に初鴉
道楽

初笑止まらぬことに皆笑ふ
佳織

車内びと里の雑煮を問ひあへり
鉄馬

庭園の黙ひとりきり冬が好き
詩音

凍蝶は何を夢みん岩陰で
珂門

凍蝶やその身聖なるもののごと
風虎

丘の上咲き初む白き梅一樹
香深

白梅

どうぞ皆様の2023年が充実した年になりますよう!

こんばんは。
早いもので、今年もあと20日ほど。
いかがお過ごしでしょうか。

12月3日、麻布俳句教室では納め句座を開催しました。


残念ながらフルメンバーではありませんでしたが、滞りなく終了しました。

吟行地は桜の名所として有名な青山霊園。
青山霊園

約26ヘクタールの広い面積を持ち、季節ごとの植物を楽しめる場所でもあります。
開園は明治7年で、著名人のお墓も多数あります。
佳織さんが霊園の地図を用意してくださり、それを見ながら墓地を散策。
斎藤茂吉、大久保利通、吉田茂、尾崎紅葉などの墓、そして、東京帝国大学農学部の教授だった上野英三郎博士のお墓にもお参り?しました。
え、誰かって?
忠犬ハチ公が渋谷駅で待ち続けた飼い主で、上野博士のお墓の横には「忠犬ハチ公の碑」が建てられていました。

句会の後、昼食をすませ、句会場の青山生涯学習館へ。
今回も、しみじみとした傑作ぞろいです。
兼題は、湯豆腐と梟。

では、肖子先生の御句から。

この街の色音匂ひ十二月
肖子


続きまして、メンバーの句を。

先づ落葉集めて始む供養かな
一剣

冬ぬくしハチ公の碑に球ひとつ
佳織

散紅葉勲章のごと師の墓に
栄子

カナリヤの衣裳を纏ひ銀杏散る
道楽

風を得て再び舞ひてまた落葉
香深

短日や倒れしままの竹箒
詩音

冬の日の己の影とキリコの絵
鉄馬

ふくろふの時の音聞きつ夜更る
亜紀子

湯豆腐のひとつ掬ひて萩小鉢


記念日や地酒湯豆腐花一輪
風虎


湯豆腐






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