麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第2土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」「佳田翡翠講師について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

カテゴリ: 季題(季語)を少しずつ

度重なる台風。
被害がなかったことを
祈っています。

最近、雨の日ばかりで
ぐっと気温が下がってきました。

数少ない晴れのある日、
青山に所用で出かけました。
用を終え、久々に絵画館前の
公孫樹並木を歩いてみようと
思い立ちました。

公孫樹の
総本数は146本。
そのうち、雄木が44本。
雌木が102本なのだそうです。
180918絵画館前

びっくりすることに、
木々は青々としているのに
もう実が落ちて、
歩道はあの独特の香りで
満ちていました。

公孫樹は現存する最も古い植物で、
中生代ジュラ紀にすでに
生えていたそうです。

恐竜と同じ風景の中に
あった植物ということです。
銀杏の実が好物という
恐竜もいたかもしれません。


実をあまたつけて銀杏は賢き木
鷹羽狩行

あの驚異的な暑さから比べれば
最近の暑さはかわいいもの。
だいぶ過ごしやすくなりましたね。
湿度も低くて、心地よいです。

火星が大接近していますが、
もうご覧になりましたか。
IMG_2786 (338x450)
(建物の上の白い点が火星です)

火星と地球とが最も近づいたのは、
7月31日でしたが、今でも
星が目立たない東京の夜空で、
ひときわ目立って輝いています。

なんでも15年ぶりの大接近で、
9月上旬まではよく見えるそうです。

さて、麻布俳句教室の
9月句会の兼題のひとつが
銀漢です。

天の川のことだと
先日の句会で初めて知りました。
というよりも、
この言葉、初めて聞きました。

調べてみると、
銀漢の「銀」とは銀河のこと。
地球を含む天の川銀河を
地球から見ると天上の川のように見える。
古代の中国では、この天上の川は、
揚子江の支流である
漢水(別名・漢河)の水が
天に昇って、川になったと
考えられており、
銀漢と呼んだとのこと。

この天の川。
年中見ることはできますが、
夏から初秋にかけてが
観測のベストシーズンなのだそう。

今年の七夕(旧暦)は
8月17日(金曜日)で
すでに過ぎてしまいましたが、
新月をベストタイミングとするならば
来月、9月10日(日)です。

銀漢にわが家小暗く灯りをり
星野立子

この句のような
銀漢は東京では難しいかも
知れませんが、

これから9月にかけて
火星や天の川を見るために
夜空を見上げてみたいと思います。
そして、よい俳句が詠めますようにと
星星にお願いしようかと…。


台風、大丈夫ですか。

身体が溶けるような暑さは
ここ数日おさまり、
気温が少しだけ下がりました。

聞くところによると
蚊は35度以上になると活動を休むそうです。
また、そろそろと動き出す頃かも
知れませんね。

すでに終了した
麻布俳句教室の7月句会の
兼題に蚊遣、蚊遣火がありました。

この蚊を遣るの「遣る」って
調べるまでは、
どちらの「遣る」なのかなと
疑問に思っていました。

蚊を「逃がす」(追い払う)方なのか、
蚊を「殺す」(「遣っちまう」)方なのか。

仏教の教えを考えたら、当然ですが、
調べると前者が正解でした。
無駄な殺生はしない――。
蚊が追い払らえれば十分なのです。

一方、現代の蚊遣は
蚊遣ではなく、蚊取です。
確実な殺虫力が自慢です。
いつの間にか人間だけ中心の世の中に。

正岡子規の句を読むと、
蚊遣の句がたくさんあることに
気づきます。

ですので、今日の締めは、
子規の蚊遣の句です。


君待つ夜蚊遣の杉のなくなりぬ

喰ひ残す蜜柑の皮の蚊遣哉

IMG_2719 (338x450)

昔は、蜜柑の皮を写真のように干して、
生薬にしたり、
蚊遣で焚いたりしました。
蚊遣には、樹木や草だけでなく、
蜜柑の皮も使ったのです。

昨日は七夕でしたが、
空を見上げては、
西日本から中部にかけての
大雨が止むことを
祈るしかありませんでした。

毎週日曜日に更新しています
このブログですが、
今日は何を書いても
薄っぺらく…。

七夕のことを
あれこれ調べてみたり
したのですが、
書く気にはなれず…。

でも、ひとつだけ記して
おきたいと思います。

今年の夏は
梅雨明けが記録的に
早かったですが、
蝉の音を9日(金)に聞きました。
初蝉です。
いつもこんな時期でしたっけ…?
場所は、芝公園。
昨日は近所でも耳にしました。

今朝はまだ声が聞こえず、
とても静かな朝です。

初蝉に朝のしずけさなほのこる
加藤楸邨


などと書いていたら、
蝉の声が聞こえ始めました。




少し前のことですが、
泰山木の花が咲いているのを
見つけました。
180528泰山木 (2) (338x450)

万が一、落ちてきたら
両手で受け止めねばならないほど
大輪ですよね。
『みんなの花図鑑』によると、
花径はなんと50センチから60センチあると!!
日本の樹木の花としては最大なのだそうです。

原産地は北アメリカで、
日本へは明治時代の初期に渡来。
名前も雰囲気も
北アメリカというよりアジアな感じの
植物です。

背が高い木で、しかも
花が天を向いて咲いているので
手の届かない、高貴な存在に思えます。

俳句では
泰山木の花が夏五月の季題。

昂然と泰山木の花に立つ
高浜虚子

街路樹に泰山木を咲かす国
稲畑汀子

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