麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第1土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

カテゴリ: 句会記録

昨日、麻布俳句教室の
9月句会を開催しました。

句会場は、江東区深川江戸資料館 です。
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多くのメンバーが
ここを訪れたのは初めて。
想像以上に立派な施設です。
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商家や長屋を実寸大で再現。
しかも、昼間になったり、夕方になったり、
照明が工夫されています。
蜩やお寺の鐘の音など、効果音も聞こえ。

それぞれの展示に
ちゃんとストーリーがあって、
ボランティアガイドの方の
説明がわかりやすくて
面白かったです。
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11時半まで資料館で
楽しい時間を過ごし、
句会場のある麻布十番へ。

句会の前に中華料理「紫玉蘭」でランチ。

そして、飯倉いきいきプラザで
句会を開催しました。

次回、その力作をご紹介します。



8月11日に開催した8月句会。
花鳥諷詠塾を会場として
使用させていただきました。

ホトトギス社まで
花鳥諷詠塾の鍵を
借りに行ってくださったのは
麻布俳句教室メンバーの佳織さん。

佳織さんがホトトギス社の
ご許可を得て写真を撮ってきてくれました。
佳織さん、ありがとう!!!

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この「ホトトギス社」の文字は、
虚子の直筆の転写だそうです。

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そして、こちらは高濱虚子の机。
「机の上にあった稲畑廣太郎先生の句が
とても素敵!」と佳織さん。

丸ビルの玻璃より秋の来りけり
稲畑廣太郎


ホトトギス社を訪れる佳織さんに、
翡翠先生からホトトギス社について
詳しい説明があったそうです。
その内容を佳織さんが教えてくれました。

ホトトギス社は東京駅のすぐ近くにあります。
虚子の弟子の一人が
三菱地所の社長さんだったご縁で
丸ビルにオフィスを構えたそうです。

しかし、2002年の
丸ビルの建て替えに際して
現在の三菱ビルに
オフィスを移しました。

ホトトギスといえば丸ビル、
丸ビルといえばホトトギスと言われ、
日本中のホトトギスの俳人は
上京するとまず東京駅から
ホトトギス社に直行し、
虚子先生にお目にかかることを
無上の喜びとしたとのこと。

俳句の聖地は松山ですが、
ホトトギスの聖地は丸の内
といえるでしょう、と。

縁あって、流れをくむ卯浪俳句教室で
勉強させていただいている私たち。
前置きが長くなりましたが、
8月句会のメンバーの句をご紹介します。

今回は席題で、お題は「金魚」「鰯雲」でした。



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妖光のアクアリウムに金魚揺れ
香深

船団に群れを呼び込む鰯雲
キヨ子

その辺が空気の裂け目鰯雲
ひとみ

ぷくぷくと泡と遊べる金魚かな
道楽

鰯雲斜めに曲がるモノレール
栄子

原つぱの上で泳ぐよ鰯雲
珂門

愛想無きマスターの飼ふ金魚かな
一剣

クラークの背に広がる鰯雲
詩音


野球部の君のひたむき鰯雲
風虎

憧憬はなほ父祖の地へ鰯雲
翡翠


8月の席題による句会では、
翡翠先生が入選句、特選句のほか、
特別に特・特選句をとってくださいます。
その栄誉に輝いたのは
ドゥルルルルル~~(ドラム音)


慈しむことの始まり金魚飼ふ
風虎






最近、台風の襲来で
あちらこちらで花火大会が
中止や延期になったという
ニュースを目にします。

台風の季節です。

そんな中、
幸運にも絶好の日和で、
花火を満喫したメンバーがいます。
ひとみさんです。

8月4日に荒川河川敷で開催された
「いたばし花火大会」に
行ってきたそうです。

迫力満点の写真を送ってくれました~。
ひとみさん、ありがとうございます!!

1804いたばし花火大会

さて、夏も終わり、立秋を迎えた
昨日、8月11日(土)、
麻布俳句教室の8月句会を
開催しました。

毎年8月は、暑さのため、
午後からの句会のみを開催します。
昨年からは席題による句会を実施しています。

今回は、芝公園にある
花鳥諷詠塾のお部屋をお借りして、
席題による句会を開催しました。

席題はご存知のとおり、
その場で出された季題で
句を詠むわけですが、
昨年は3つの季題が出て
各人が5句を詠みました。

今年は2つの季題から
7句でした。

どちらが難しいと思われますか?

人それぞれでしょうが、
2つの季題で時間内に
7句詠む方が難しく感じました。

その季題とは、
金魚 と 鰯雲。
まだ夏の気分満載の時期ですので、
夏の季題の金魚と、
とはいえ、立秋ですので
秋の季題の鰯雲がお題に出されました。

優しい翡翠先生、
2時間の時間をくださいました。

それでもあっという間の2時間でした。
全員、なんとか締め切りまでに提出を終え、
選句に入りました。

部屋の中で、金魚や鰯雲に思いをはせ、
過去の記憶を動員し、
想像を飛ばし、詠んだ句。

同じ発想でも表現方法がそれぞれだったり、
思いもしなかった発想で詠まれていたり、
「なるほど!」と思いながら、
選句しました。

部屋の外は、急な豪雨。
雨音がとても激しく、
室内の私たちの選句にも
おのずと力が入ります。

今回は、生徒全員が「私の特選句」を
発表することになりました。
選んだ理由も添えて。

その後、いつものように
我々生徒が選んだ一般選、
そして、翡翠先生による入選句と
特選句が発表されました。
昨年もそうでしたが、
席題のときは特別に
特・特選句の発表も!!

さてさて、特特選句に輝いたのは
誰だったでしょうか?
そして、それはどんな句だったでしょう。
発表は次回のおたのしみです。

句会の後は、
これまたお楽しみの暑気払いを
開催しました。
会場は浜松町のAux delices de dodine。
お腹いっぱい、胸いっぱいの
暑気払いでした。

今日も読んでいただき、
ありがとうございました。

連日暑い日が続きますが、
いかがお過ごしでしょうか。

私のデスクの右側には窓があります。
座っていると、右腕に熱を感じます。
格別の暑さ。
くれぐれも熱中症にはお気をつけください。

さて、14日(土曜日)に開催しました
麻布俳句教室の句会。
吟行地は上野公園。
公園内の不忍池や下町風俗資料館を
訪れました。
兼題は、虞美人草と蚊遣でした。

では、早速メンバーの句をご紹介します。


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灼熱になほ瑞々し紅蓮
風虎

駄菓子屋に群がる子らの玉の汗
詩音

山動く野外ロックや蚊遣豚
道楽

紅色の淡い初恋虞美人草
ひとみ

蚊帳めくり入るは昭和の夢の中
佳織

燃え尽きし蚊遣の灰の渦白し
キヨ子

日盛や潜る神社の朱の鳥居
香深

睡蓮に恋するごとき揺れ枝垂
如翠

虞美人草細きうなじに銀のとげ
栄子

淀む池より大輪の花はちす
一剣

夏足袋を干して小唄の小看板
翡翠


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下町風俗資料館に展示されていた蚊遣台です。
長屋にぴったりのコンパクトサイズ。

昨日、7月14日(土曜日)に
麻布俳句教室の
7月句会を開催しました。

10時に上野駅の公園口改札に集合。
酷暑なので、予定を少し変更し、
不忍池の池辺を通って
台東区立下町風俗資料館へ。
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資料館の中は夏のしつらえになっており、
俳句の題材が盛りだくさんです。
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その後、上野公園内の
韻松亭でランチ。
今日は、ランチの写真も掲載します。
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そして、お待ちかね。
正岡子規が大好きな野球を
楽しんだ野原を球場にした
「正岡子規記念球場」へ。
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盛沢山の充実した吟行でした。

そして、東京文化会館内の
会議室で句会。

厳しい暑さにもめげず、楽しんだ吟行。
疲れも見せず、集中した作句。

はてさて、どのような句が誕生したでしょう。
次回、ご紹介いたします。

今日の締めはもちろん、
正岡子規の野球の句です。


春風やまりを投げたき草の原
正岡子規

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