麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第1土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

カテゴリ: 吟行地

先日、小石川後楽園で吟行したとき、
かなり寒かったので、
動き回れば身体が温まるだろうと、
70847㎡ある庭園のほぼ8割くらいを
歩き回りました。

その中で、気に入った景色をぱちりと
写真に収めてきました。

まず、円月橋。
朱舜水の設計と指導により、
名工・駒橋嘉兵衛が造った橋。
橋が水面に写り、
満月みたいな円になることから
円月橋。

IMG_1977 (338x450)

ひっそりと佇んでいました。


そして、東京ドームを従えた、
雪吊、3人衆。

IMG_1989 (450x338)

なんか、微笑ましい…。

以上です。
なんだか、俳句と関係なかったですね

次回はもっと俳句寄りの内容をアップします。
では、日曜日にお目にかかります!

先日、清澄庭園について
投稿したとき、
東京都立の庭園は
9か所あると書きました。

どこだと思いますか?

浜離宮恩賜庭園(中央区)
旧芝離宮恩賜庭園(港区)
小石川後楽園(文京区)
六義園(文京区)
向島百花園(墨田区)
清澄庭園(江東区)
旧古河庭園(北区)
旧岩崎邸庭園(台東区)
殿ヶ谷戸庭園(国分寺)

江戸時代の庭園が4か所。
明治・大正時代に作られた
庭園が4か所です。

清澄庭園、殿ヶ谷戸庭園、
旧岩崎邸庭園、旧古河庭園が
明治以降の庭園です。

下の写真は、以前、麻布俳句教室で
吟行に行った旧芝恩賜公園。

旧芝離宮恩賜庭園

そして、同じく、麻布俳句教室で
吟行に行った六義園です。
どちらも周辺にはビルが立ち並んでいます。

六義園

ちなみに、「都立公園」というと、
庭園だけでなく、上野恩賜公園や
駒沢オリンピック公園などの
いわゆる公園。
さらに、動物園、水族館、
植物園なども含み、
なかなかの数です。

超過密都市、東京にも
吟行できる場所は多種多彩に
あると思うと、ほっとします。

水族館などでは
吟行しないのでしょうか。
昨日のような暑い日だと、
水族館など涼しくてよさそう。

そういえば、熱帯魚は
夏の季語です。

熱帯魚の俳句を探してみましょう。

たくさんありますが、
なぜか必ず目を留めてしまう俳人、
山口青邨さんの句を。

熱帯魚石火のごとくとびちれる
山口青邨

石火って、電光石火の石火ですよね。
熱帯魚って、予想不可能な方向に
本当に素早く動きますよね。

あ、もうひとつ、面白い句を
見つけました。

熱帯魚所帯臭さを捨てて見る
高澤良一




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東京都内には
9つの都立庭園があります。
いずれも吟行地に
最適でしょうが、
今日は「清澄庭園」のことを
調べてみました。

というのも、
麻布俳句教室の
次回の吟行地が
清澄庭園だからです。

清澄庭園は、
江東区清澄3丁目に
あります。
「この地の一部は
紀伊國屋文左衛門の
屋敷跡」と言い伝えられて
いるそうです。

この地を庭園にしたのは、
岩崎弥太郎。
明治11年のこと。
当時荒れ果てていた
大名下屋敷を買い取り造園。
明治の庭園を代表する
「回遊式林泉庭園」に
変身させました。

「回遊式林泉庭園」?

日本の庭園について
すごく整理されて
わかりやすいサイトを
見つけました。

Travel.jp の
日本の庭園の基礎知識
です。

これによりますと、
池のほか、茶室や林、田園など
いろいろなものを有機的に
つなげた庭園が
築山林泉庭園というそうです。

池を中心にし、
その周りを巡るタイプの
庭園は「池泉庭園」という
そうですから、
池を巡るタイプでも、
陸地部分に他の要素が
いろいろと加味されたタイプの
庭園という理解でいいのかも
知れません。

清澄庭園の広さは
3万7434㎡。
ということは、
1万1000坪ほど。
庭を1周するのに
約40分ほどかかるそうです。

吟行に行くので、
何が見どころかも
調べてみました。
清澄庭園のサイトの
見どころ」ページには
たくさんのポイントが
説明してあります。

現在、見ごろの植物は、
花菖蒲や紫陽花…。
清澄庭園

電車の中吊り広告で発見しました。
なんと、ちょうど吟行の時期には、
「花菖蒲と遊ぶ」という
イベント開催中です。
そういうくらいですから、
きっと花菖蒲は見どころ
ナンバーワンかも知れません。


あとは、珍しいところでは
柘榴(石榴)の花など。

うーん、なんとしても
柘榴の花を
見た~い!
吟行の日には
もう散っているのかなぁ…。
覚えておいて、
チェックしなくちゃ。

では、柘榴の花が
見れることを期待して、
柘榴の花の俳句を1句。

ざくろ咲き通院かんかん照りの道
高澤良一

柘榴の花は夏の季題。
6月頃に咲く花。
さぞや通院、
暑かったでしょうねぇ。

柘榴の花の俳句を
いろいろと読んでみたのですが、
なんだか死を連想させる句、
癖のある句が多いですね。

そして、なぜか
ロシアの人名が
登場する句に2句も
遭遇しました。

墓碑銘はアリョーシャと読め花柘榴
西村和子

花石榴燃ゆるラスコリニコフの瞳
京極杞陽

両方とも
ドストエフスキーの
小説の主人公ですかね?
そうであれば、
柘榴の花と
ドストエフスキーの
小説の関連性って
何なのでしょうか。

醸し出す雰囲気が
似ているのでしょうか…。

麻布俳句教室が
教室を開く拠点は
その名の通り、
麻布界隈です。

最も近い吟行地といえば、
毛利庭園です。

江戸時代に長州藩毛利家の
分家だった長門長府藩主の
上屋敷があったことから
毛利庭園と命名されました。

以前、吉良邸から
泉岳寺までの赤穂浪士と
同じルートをたどってみた
私としては、
浪士の内の10人が
討ち入り後に預けられた
藩邸という印象が
最も強いです。

明治以降は、
いろいろな人や会社の
手にわたって
1977年にテレビ朝日が
土地を取得。
その頃のこの敷地の
様子は現在とは
だいぶ違いました。
2003年に六本木ヒルズの
オープンを機に
現在の姿に
生まれ変わりました。

回遊式の日本庭園ですが、
ビルに囲まれ、
なぜかゴールドのハートが
池の淵にあったりして、
ちょっと現代的です。

毛利庭園

この写真は、
2017年4月4日に
撮影したもの。
今年は満開が
遅かった桜も咲き揃い、
平日なのに大勢の人で
溢れていました。

所在地: 東京都港区六本木6丁目
      六本木ヒルズ内


そろそろワクワクの
桜の季節です。

4月の吟行地は
新宿御苑です。
新宿御苑

新宿御苑の
桜の開花状況は
いろいろなサイトで
情報提供されています。
たとえば、
花見特集2017」など。

新宿御苑のサイトでは、
「春の特別開園」が
紹介されています。
3月25日から4月24日までの
期間は無休で開園するそうです。

園内には3月下旬はヤマザクラ、
4月はイチヨウなど
次々と桜が咲き誇ります。
なんと65種1100本の桜が
順番に咲くそうです。

さて、その新宿御苑ですが、
もともとは徳川家康の家臣、
内藤清成が広大な領地を
拝領したことから始まります。

明治になり、
領地59ヘクタールを
大蔵省が購入して
園芸の「内藤新宿試験場」を
開設しました。
近代園芸に貢献しました。

1949年3月、
都立農業科学講習所が
廃止され4月1日から
「国民公園新宿御苑」と
名称をあらため、
5月21日に正式に
公開が始まりました。

東京には大きな公園が
たくさんありますが、
その中でも新宿御苑は
最もガーデン感が強く、
さらにとても広い。
他の公園とはちょっと違う
感じの公園ですよね。

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