麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第2土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」「佳田翡翠講師について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

カテゴリ: 俳句の周辺

先月、日本伝統俳句協会の
関東支部大会で成田山新勝寺に
行ったとき、境内で
菊花展を開催していました。

恥ずかしながら、
そのときに「懸崖」という言葉を
初めて知りました。

そして、先日、
六義園にでかけて、
懸崖の菊を再び見つけ、
写真に納めました。
懸崖菊 (338x450)

少しずつでも
言葉が身になるのは
俳句のおかげです。

今月の麻布俳句教室の
吟行地は銀座と日比谷でした。

銀座や日比谷は
俳句にもたくさん詠まれているのに
実際、詠もうとすると
難しいものだとわかりました。

そこで、今日は、
銀座に小料理屋「卯浪」を構えていた
鈴木真砂女の銀座の句を
いくつか記してみます。


イブの空鴉が渡る銀座かな

築地詠み銀座を詠みて日短

銀座にも鴉雀よ鳥総松


まだまだたくさんありましたが、
今の季節に比較的近いものを
3句だけ。

ちなみに、鳥総松(とぶさまつ)は、
門松を取り去った後の穴に
その松の一枝を差しておくこと
だそうです。

これも初めて知った言葉です。

最後に、翡翠先生が
真砂女の訃報を聞いて
詠まれた句を。


真砂女逝く銀座の柳芽吹く頃
翡翠


鈴木真砂女は、
2003年3月14日に逝去。
享年96歳でした。


昨日、友人から
「ゲッコウって知っている?」と問われ、
頭の中が?の字に。

月光?
激高?
え、何?

月の光でできる虹、
月虹でした。

滝に落ちる水に
虹がかかって
いるのをテレビで見て、
とても幻想的だったと。

見ていないけれど、
とても素敵な感じは
よ~くわかります。

調べてみると、
ハワイでは月虹を見ると
幸せがやってくると
言い伝えられているそうです。

なおさら、素敵です。

月虹は
俳句の季題にはありません。
月は秋九月、
虹は夏七月の季題。
月虹を詠んだ句はないか
探してみましたが、
レアな現象なのか、
見つけられませんでした。

ですので、
月虹ではなく
月光の句を。


滝壺に落ちし月光湧きのぼる
落合水尾


先日、中山道踏破の第2回目、
板橋宿から蕨宿を歩いてきました。

さらっと
ご紹介すると、
IMG_3120 (338x450)

スタートは板橋宿のうちの
板橋平尾宿。

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旧中山道をひたすら、歩きます。
途中、いくつかの庚申塔、
本陣跡などを見て、
江戸時代の生活や旅を想像しつつ。

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これは志村一里塚。
明治以降、全国的に
一里塚は姿を消していったそうですが、
この一里塚は昭和初期に保全されて
残った塚です。

現存する一里塚は
全国的にも非常に稀なのだそうで、
国の史跡に指定されています。

IMG_3165 (450x338)

荒川を渡り、埼玉県へ。
戸田の渡しがあった場所です。

IMG_3169 (338x450)

また、ひたすら歩き、
やっと蕨宿に到着。
蕨宿には民俗資料館があり、
当時の蕨宿の様子を知ることができます。

中山道から少し外れ、
和楽備神社・蕨城址公園に行きました。
そして、ここでやっと
下の写真の碑を発見。
IMG_3179 (450x338)

雲の迅さよしきりはゆられく啼く
春水
(下記に修正があります)

しかし、調べても、
春水さんとは誰なのか、
3行目は「ゆられく」で正解なのか、
破調の句なのか、俳句ではないのか、
私にはわかりません。
これが俳句なら、
葦切が季題で、季節は夏ですね。
どなたかご存知の方がいらしたら
教えてください。

(このブログをアップした直後に
taracyannさんからコメントをいただき、

ゆられゆられ啼く と教えていただきました。
taracyannさん、どうもありがとうございました!)

雲の迅さよしきりはゆられゆられ啼く
春水


日本橋から板橋宿の間には、
俳句ゆかりの場所が
数々ありました。

しかし、板橋宿から蕨宿の間では
残念ながら見つけることが
できませんでした。
蕨は俳句が盛んな土地柄との
ことでしたので、
街道沿いには発見できなかったですが、
市内には俳句ゆかりの地が
いろいろあるのではないかと
思ったりしています。

ちなみに、蕨市は
全国で最小の市なのだそうです。

先日、中山道の
出発点である日本橋から
六十九次の最初の宿場、板橋宿まで
約10㎞を歩きました。

日本橋の橋の上に
道路元標が埋められています。
ここが道路の起点です。
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さあ、中山道を歩き始めます。
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歩いてすぐの、大通りから
少し横道に入ったところに
松尾芭蕉の元住居があったとか。
松尾芭蕉さんはずいぶん賑やかなところに
住んでいたのですね。

それから100メートルほど行くと、
今度は与謝蕪村さんが
俳句の修行時代に住んでいたという案内が。
同じ時期ではなかったのですが、
ずいぶんと近くに住んでいたのですねぇ。
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尼寺や十夜に届く鬢葛
与謝蕪村


(看板には鬢葛となっていましたが、
真葛と記されている資料もありました。
鬢葛は真葛の別名です)

それから数㎞歩きまして、
神田明神近くに、
こんな手作り感のある道路案内が。
きっとご近所の方が作られたのでしょう。
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さらにしばらく行きまして、本郷へ。
「本郷もかねやすまでは江戸のうち」の
川柳の看板がありました。
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ここから江戸を離れるわけですね。
東大のキャンパスを右手に見ながら
少し進むと、「追分一里塚」。
やっと4㎞歩いたのですね。
ずいぶん長かった…。
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追分一里塚を左折して、
しばらく歩き、
巣鴨駅を過ぎると、
真性寺に到着します。
そこに、松尾芭蕉とお弟子さんの杉山杉風の
句碑がありました。
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白露もこぼれぬ萩のうねりかな
松尾芭蕉


このほか、
巣鴨の庚申塚の看板に、
小林一茶の句も発見しました。

中山道を10㎞歩くだけで、
松尾芭蕉、
与謝蕪村
杉山杉風
小林一茶
に出会えました。

きっとまだ見逃している
俳句ゆかりの場所や看板があったはず。
おもしろくもハードな散歩でした。

2週間ほど前の話です。
9月1日の麻布俳句教室の句会の前日、
つまり8月31日に、
メンバーのひとみさんからメールが
送られてきました。

8月の第4週に出羽路を旅行したと
写真を送ってくれました。
ひとみさん、ありがとうございま~す。

ちょっと時間が経ってしまいましたが、
写真をご紹介します。

羽黒山、月山、湯殿山を巡ったそうです。
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羽黒山五重塔は平安時代に
平将門が建立した建物で、
現在の塔は出羽山形藩の藩主、最上義光によって
再建され、国宝に指定されています。
明治以降にこの塔の内部が公開されたことは
ありませんでしたが、今年は
出羽三山神社の三神合祭殿再建200年、
羽黒山が神社になって150年の節目の年にあたり、
特別に一般公開されているそうです。
ひとみさん、羨ましい~~!

ちなみに、公開は11月4日(日)までです。

出羽三山のことを調べていたら、
羽黒山全国俳句大会」というイベントに
たどり着きました。
9月29日と30日に開催されるそうです。
さすが、奥の細道で
芭蕉も詠んだ出羽路ですね。

せっかくですから、
奥の細道で詠まれた句を最後に。


雲の峰幾つ崩れて月の山
松尾芭蕉


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