麻布俳句教室

麻布で俳句――。「卯浪俳句会・麻布教室」で俳句を学ぶ仲間の活動記録です。

毎月第1土曜日開催の卯浪俳句会・麻布教室は、一緒に学ぶメンバー募集中です!当教室の詳細は、本ブログの「麻布俳句教室について」をご覧ください。 体験ご希望の方は、online@haiku.jp へご連絡ください。

カテゴリ: 俳句の周辺

躑躅

この写真は、
4月末に撮影した躑躅です。

掲載するタイミングが
遅くなりましたが、
毎年楽しみにしている
躑躅のテーブルです。

場所は、
オーストラリア大使館前。

 ここの刈り込み方は
毎年、非常にきれいです。
ですので、春の終わりに
きれいな躑躅のテーブルが
できあがります。

とても人工的といえば
人工的ですが、
ずっと続く美しい
躑躅の平面。
やはり美しい。

もし機会があれば、
ぜひ通ってみてください。

「出してくれ~!」
「出してくれ~!」

サツキ

躑躅が柵から
身を乗り出しています。

太陽の光が降り注ぐ
南を向いて
咲いているので
柵から花だけを
突き出しています。

見方によっては
おもしろいし、
見方によっては
切ない光景です。

おもしろいと言えば、
躑躅の漢字。
草冠ではなく足偏。
読みを知らないときは
何かの道具かと
思っていました。
(燭台の燭と造りが同じだし)

語源由来辞典で
調べてみました。

読みの方の「ツツジ」は、
「続き咲き木」が語源など
さまざまな説があるそうです。

漢字の「躑躅」は
「てきちょく」とも読みます。
「躑躅(てきちょく)」は、
「行っては止まる」や
「躊躇」という意味。

あまりの美しさに
足を止めたことから
躑躅という字を当てたとか
こちらもいろいろな説がある
みたいです。

花びらのうすしと思う白つつじ
高野素十

「出してくれ~!」の躑躅も
花びらが薄くみえる
白つつじですね。


こんにちは。
麻布俳句教室で
最も新人の香深です。

今日、5月4日は
今春の最後の日です。

今春は私にとって
大変意味深い春でした。

というのも、
俳句を始めたのが昨年8月。
俳句を始めて
初めての春だったからです。

とにかく、春は
いろいろな花が咲き、
いろいろな芽が芽吹きます。
しかし、今までそれは
目に入っている光景でしたが
認知する風景では
ありませんでした。

ところが、今春は
公園に芽吹く木々から
大通りの歩道に咲く
小さな花にいたるまで
目にとめ、心にとめ
続けました。

私の住む大都会の
目抜き通りにも
あれほどたくましく
雑草が生えていて、
誰に注目されることなく、
小さな花が咲いている。
そのことに初めて
しみじみしました。

その経験が、
とても味わい深い春を
もたらしてくれました。

1年はあっという間です。
それは恐らく俳句を始める前と
今でも変わりはありません。
時間の経過はこれまでと
変わらずにとても速くとも、
今春の季節の流れは
とてもゆったりと
感じました。

これは俳句のおかげです。
目に入った花の数は
私史上最多ではないですが、
認知した花の数は
私史上、間違いなく
最多です。

ありがとう、俳句!!
そして、
たくさん教えてくださる
翡翠先生や
同じ教室の先輩方!!

この経験を
新しい趣味を探している
皆さんにも
体験していただきたいです。

この気持ちは言葉では
言い表せないので、
画像で補います。
今春にご紹介しきれなかった
道端で見つけた花々を
ここに掲載します。

ぜひ麻布俳句教室へのご参加、
お待ちしています。

トキワマンサク

トキワマンサク

オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリ

カラスノエンドウ
カラスノエンドウ

カタバミ
今春のお気に入りで、
あちこちで撮影しました。
これは4月5日、
この春最初に撮った
カタバミです。

カタバミ2

昨日はすごい雷でしたね。
春雷というには
少し遅いでしょうか。

さて、今年は4月20日から
5月4日までが
二十四節気のうちの
「穀雨」です。

穀物を育てる雨、穀雨。
「瑞雨(ずいう)」とも
いうそうです。

二十四節気では、
春は「立春」から「穀雨」まで。
今年は5月5日が「立夏」。
夏が始まります。

ですので、
夏が近づき、
行く春を惜しむことから、
季題では、
「暮の春」
「行く春」「春行く」
「春惜しむ」「惜春」
「夏近し」「夏隣」
などが歳時記に
載っています。

行く春や鳥啼き魚の目は泪
松尾芭蕉

あ、この句、知っています。
私が知っているってことは、
芭蕉の中でも
有名な句ですよね。

盤石をぬく燈台や夏近し
原石鼎

この句、声に出したときの
音が好きです。
夏が来る感じがしますね!

そういえば、
今日は
♪ 夏も近づく
八十八夜 ♪です。

夏がもうすぐなので、
少し早いですが、
ブログのデザインを
夏バージョンに
衣替えしてみました。



ニュースで見て
乗りたかったのですが、
縁なく、先日やっと、
乗れました!

レトロなデザインの
地下鉄銀座線です。


地下鉄銀座線

いいですねぇ。
椅子の色も、
壁の補助灯も、
手すりもレトロで
すてきです。

何年か前に導入された
レトロ車両の1000系とは
ちょっと違う内外装。
より昔の車両を
忠実に再現したもの。
このタイプは、
2車両しかないそうですので
ちょっと得した気分でした。

地下鉄の俳句。
『極めつけの名句1000』で
次の俳句を見つけました。

地下鉄にかすかな峠ありて夏至
正木ゆう子


正木ゆう子さんは
現代の俳人。
日常的な乗り物、
地下鉄に乗っている
ときに感じた
微妙な高低差を
詠み留められたのでしょうか。 

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