久々のいいお天気で
屋内にいるのがもったいない気持ちです。

いかがお過ごしでしょうか。

『俳句のきた道』(藤田真一著・岩波ジュニア新書)を
読んでいます。
俳句のきた道

芭蕉、蕪村、一茶の生涯や俳句について書かれています。
ジュニア新書なので、丁寧な説明がなされていて、
知識のない私には本当に助かります。

読んでいて驚くこともあります。
そのひとつが、蕪村さんが宗匠となった夜半亭の句会の様子。
当時、句会のやり方は時代やメンバーによって
異なっていたそうですが、
ある日の句会のやり方が同書に紹介されています。

それは、
前半で兼題の句を披露し合い、
後半は席題句会でした。
しかも、
兼題による句会の方は、
2つの兼題が出されていて、
それぞれ2句ずつ披露する。
席題句会の方は、
当日示された複数の題の中から
クジで引き当てた題で2句詠むという句会だったそうです。

生半可な気持ちでは参加できない
気合の入った句会ですね。

1775年4月の句会では、
「蝸牛」と「短夜」が兼題。
席題で蕪村さんが引き当てたのは
「実桜」でした。

そのうちの1句を。

短夜や浅瀬にのこる水の月
蕪村